ことしの「線状降水帯」予測情報の的中率は約14％　気象庁

発達した雨雲が次々と同じ場所で雨を降らせ、豪雨災害をもたらす「線状降水帯」について、気象庁は発生が見込まれる半日ほど前に予測情報を発表しています。

気象庁は、ことし都道府県に出した86回の予測情報のうち、実際に線状降水帯が発生したのは12事例で、予測の「的中率」はおよそ14パーセントだったと公表しました。

気象庁が当初目標としていた25パーセントには、到達しませんでした。

一方で、線状降水帯が発生した17事例のうち、12事例は予測できていて、発生の見逃しは少なかった形となります。

気象庁の野村竜一長官は、たとえ線状降水帯が発生しなくても、予測情報の出た場合には、

「およそ6割が3時間降水量が100ミリを超えていて、被害が生じるような相当量の大雨になっている」

として、予測情報が発表されたら大雨災害の心構えを一段高めるよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d701712f8c9ade81dcabb2c160cf3777af4b2df1