不整脈で心肺停止の漫画家・高橋伸輔氏「植物状態と診断」　家族が報告「今は自分の心臓と肺で呼吸」

『ピエロマン』『テッペン～那須川天心物語～』『SHONANセブン』などで知られる漫画家・高橋伸輔氏の公式Xが1日、家族名義で更新され、同氏が「植物状態」と診断されたことを報告した。

高橋伸輔氏のXアカウント【写真：X（＠shinsuke0330）より】

9月に気管切開術、10月にICUを卒業
『ピエロマン』『テッペン～那須川天心物語～』『SHONANセブン』などで知られる漫画家・高橋伸輔氏の公式Xが1日、家族名義で更新され、同氏が「植物状態」と診断されたことを報告した。

　家族によると、高橋氏は2025年9月7日午後、不整脈により心肺が停止。「救急搬送され、その間もAEDで蘇生処置が行われましたが、正常な心臓のリズムが中々戻らず、脳に酸素が送られない時間が続いてしまいました。ICUに入り、3日間たくさんの機械を使って蘇生しましたが、脳に酸素が送られない時間が長かった為、低酸素性脳症となり、大脳の大部分が損傷し脳幹は生きている状態、植物状態と診断されました」と報告した。

　続けて、「9月中頃に気管切開術を受け、10月の頭にICUを卒業し、同病院の一般病棟に移ったあとも、血圧が低下したり、不整脈が起きたり、排泄がうまくいかなかったり、いつどうなるかわからない状況が続きました」と説明。「れでも伸輔はその都度、治療と、皆様の応援の力と自分の力で乗り越えて、今は自分の心臓と肺で呼吸し、意識は無いものの懸命に生きています」と伝えた。

　また、家族は「これまで伸輔をあたたかく思い、祈り続けてくださっている皆様の気持ちに心から感謝しています。メッセージや、御守、伸輔の好きなもの、思い出のものなど、たくさん贈ってくださり、闘い続ける伸輔にとってすごく力になっていると思います」とコメント。

　さらに「伸輔に寄り添う家族も、皆様の伸輔への思いに力をもらい、励まされています。どんな形であれ、伸輔は生き続けますので、これからも伸輔を信じお祈りいただけると嬉しいです。時が経っても闘い続ける伸輔のことを忘れないでいてほしいです。わたしたち家族は伸輔の意識が戻り、また元気に漫画を描くことを諦めていませんので、リハビリや治療など、できることを探し続けやっていきます」とした。

　なお、高橋氏本人がSNSを更新できる日まで、家族が公式Xの更新や諸連絡を代行するという。