【社会】災害時に欠かせない「TKB」って?◆関連死を防ぐ「快適な避難所」、イベントで体験
川村碧2025年12月04日15時00分
「防災TKB」を知っていますか?災害時に人にとって欠かせない「トイレ(Toilet)」、「食事(Kitchen)」、「睡眠(Bed)」の三つの要素をいち早く避難所に整備しようという取り組みのことです。
災害大国の日本ですが、多くの避難所では劣悪なトイレ環境や雑魚寝などの状況が改善されず、災害関連死の要因にもなっています。一度助かった命をどう守るのか。
東京都内で開催された、災害用トイレや野外食堂、段ボールベッドなどを体験できるイベントを取材し、都市型災害への備えで必要なことを考えました。(時事ドットコム取材班 川村碧)
災害用トイレ、自動で密封も
2025年11月下旬に、商業施設や多目的ホールなどが集まる高輪ゲートウェイシティ(東京都港区)の屋外エリアで開かれた「防災TKB出初式記念イベント」。
港区やNPO法人日本トイレ研究所(東京)、JR東日本などが協力して避難所の環境改善を問題提起する取り組みで、災害用トイレや段ボールベッドなどが展示され、
食堂をイメージした大型テントでは災害時を想定した弁当が提供された。秋晴れの下、企業や防災組織の関係者、偶然通り掛かった一般の来場者などで各体験コーナーはにぎわっていた。
災害用トイレのコーナーでは、7社がパネル組み立て式の仮設トイレや吸収シートを使う携帯トイレを紹介。来場者は仮設トイレの中をのぞいて構造を確かめたり、担当者から説明を受けたりしていた。
神奈川県藤沢市から来た50代の会社員男性は、住んでいるマンションの自主防災組織で使う災害用トイレを探していた。
「地震が起きたらマンションの配管がだめになってトイレの水が流せなくなる。災害用トイレは1基用意しているけれど、286世帯が住むマンションではとても足りない」と話す。
近所には小中学校の避難所もあるが、「いざというときにきちんと開設されるか分からない。できる限り自分たちでやらないといけないと思っている」と真剣な表情で語った。
都内在住の50代女性は「日頃からトイレが近く、災害が起きたら困る」と感じ、自宅でできる備えの参考にしようと訪れた。
排せつ後に自動で排せつ物を密封できるトイレに関心を持ったという。「臭いが出ず、衛生的。介護用としても使えそうですね。トイレは一番先に必要になると思うので、しっかり備えたい」と語った。
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202512BosaiTKB-team
9割が被災後「6時間以内」に向かったのは…
引用元: ・【社会】災害時に欠かせない「TKB」って?◆関連死を防ぐ「快適な避難所」、イベントで体験
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