“嫌中系YouTube動画”作成の求人が炎上🔥【クラウドワークス】

引用元: ・【ネトウヨ動画】“嫌中系YouTube動画”作成の求人が炎上🔥【クラウドワークス】 [718678614]
YouTubeやSNSで目にされる「日本の◯◯に世界が感動」といった“日本はスゴイ”と自慢する動画や、中国などの隣国を過度にバッシングするようなコンテンツ。ネット上で見かけるこれらの投稿がもし、組織的に投稿されているとしたら……。そんな可能性が大きな話題となり、物議を醸している。■【画像】応募条件は「嫌中系」…クラウドワークスから削除された驚きの募集要項の中身
発端となったのは、ITの仕事取引仲介を行うサービス『クラウドワークス』で、11月26日に掲載された求人だった。
募集ページは《日本称賛系、技術系、中国批判系など海外の反応YouTube動画の【素材&Vrew編集】のお仕事【1本2,000円~4,000円】》と題され、仕事の詳細欄には《日本の技術、日本文化、日本語などの素晴らしさ、中国人の迷惑行為やマナー違反、感動のストーリーなどを動画にしています》などと記されている。
どうやら、『中国世界最大の経済崩壊へ! 経済・災害・政治の三重苦地獄に』『「もはや天才…!」日本のクリスマスケーキに世界がザワつく理由』といった類の、YouTubeやTikTokでユーザーに流れてくる日本称賛・中国批判動画を作成する仕事のようだ。
この求人はXユーザーの間で、
《これは明確な差別、ヘイトです》
《このような外国人ヘイトを助長させるような案件をこのまま放置するのはまずい》
《これらが作為的に世論形成の役割を果たしているとなれば、危ういミスリード》
など、コンテンツがヘイトスピーチや世論の誘導にあたるのではとして物議に。ジャーナリストなどの著名人からも問題視する声が上がり、この一件は拡散されていった。
こうした騒動を受けてか、同求人は12月3日午後時点で非公開になったほか、サイト内の求人にも変化が見られている。 4日午後の時点において、クラウドワークス内で「日本称賛系」と検索すると600件を超える案件がヒットしていたが、5日昼には《指定した条件に該当する仕事情報がみつかりませんでした》と表示されており、すべて削除された形跡が見て取れた。
■応募条件は「日本が好きな方、中国が嫌いな方」問題となった企業の正体は?
ユーザーのページを確認すると、この問題の求人を出していたのはD社(仮名)とあり、概要には《デジタルコンテンツ(動画等)の企画、制作、販売。広告宣伝に関する企画、制作
(You Tube運営、You Tube作成)》と記載されている。 また、ユーザーページ情報によると、登録日は2023年6月19日で、所在地は東京都。これまでの募集実績は12月6日午後時点で263件、業務を受託したユーザーから投稿された評価は411件と、かなりの発注を行った様子が分かる。
実際、「募集実績」のタブに移ると、同企業は5月と8月、昨年8月など、過去にも同様の求人を出している。
5月の求人では、《【海外の反応(日本称賛、技術系、感動系、嫌中系)】の台本を作成していただくお仕事になります》と明記し、「中国批判」ではなく「嫌中」という表現を使用。
「依頼内容」には《中国や中国人の迷惑行為、モラルの欠如、その後、自業自得の結末となったり天罰が下ったりするフィクション動画。このようにフィクションもノンフィクションもあります》など、偽情報で動画を作ることも示唆されていた。
また、昨年8月分の求人では、《海外の反応、調味深いネタ、鉄道、自動車、養殖などにおける日本の技術、スポーツ大会などにおける日本人選手やチームの活躍、中国・韓国批判、感動のストーリーなどを動画にしています》と、中国だけでなく韓国批判を行なうとの紹介まで。
いずれの求人も、契約者が数名ずつ存在したことが募集ページ内で公開されていたが、12月5日午後時点では、すべてが「募集実績」の一覧から消されていた。
各募集ページには参考動画としてYouTubeのURLが貼られており、リンクに飛ぶと、『輝く日本の技術【海外の反応】』『日本は世界の羨望』『感動JAPAN』といったチャンネルにたどり着く。
あくまで参考動画としてなのか、D社が運営しているチャンネルなのかは不明だが、『輝く日本の技術【海外の反応】』の概要欄には、《当チャンネルの動画の情報は、必ずしも正しい情報とは限りません。正しい情報を取得したい方は、公式な報告書や信頼できるニュースソースを参照にすることをお勧め致します》と表記されている。 しかし、クラウドワークスはガイドラインの禁止事項で、《非科学的・迷信・噂・憶測などを根拠としながら事実と誤認させるような、不確実な情報の発信や流布につながる依頼》と定めている。
さらに、《特定の組織・職業・人物・商品・風習・文化・政治・国などのあらゆる対象に対し、事実誤認や印象操作などがおこなわれる恐れがあると判断できる依頼》も禁止としており、Xユーザーは“規約違反”の観点からも問題視したようだ。
この募集をかけたD社について、社名やデジタルコンテンツ制作という業務、クラウドワークス上の登録日と法人番号指定年月日、東京という所在地などを基に調べると、港区や台東区などに、該当すると思しき同名企業が複数見つかった。
しかし、法人番号などから調べても公開情報は住所しかなく、いずれの企業も代表者名やHP・電話番号など、問い合わせ可能な窓口は現時点では見つからなかった。
■クラウドワークス側はガイドライン違反だと断言、長期に渡って掲載された原因は
当サイトは、求人掲載を行なったクラウドワークスに直接問い合わせをした。 まずは今回の件がSNSを中心に話題になっていることについて聞くと、担当者は「把握しております」と回答。
Xで物議を醸した募集ページが非公開になったことについては、《弊社で掲載中断(非公開)とする措置を講じました。該当の案件については、ユーザーから違反報告をいただき、調査したところ仕事依頼ガイドラインに違反する可能性が高いと判断し、非公開化の措置を講じました》と答えた。
また、今回を含め、D社がこれまでに募集していた案件に関しても、《仕事依頼ガイドライン違反に該当いたします》と断言し、理由を以下のように説明している。
《具体的には、ガイドラインの禁止事項のうち、以下に該当いたします。
・特定の組織・人物・商品・風習・文化・政治・国などのあらゆる対象に対し、事実誤認や印象操作などがおこなわれる恐れがあると判断できる依頼。
・民族・人種・性別・年齢などによる不当・違法な差別表現が含まれる依頼。
・特定の団体に所属、地域に居住する人に対する差別(日本国憲法第十四条一に規定される範囲を含む)につながる依頼、または誹謗中傷につながる依頼。
・プライバシー・名誉・信用を侵害し、損害を与える依頼》
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