米国防総省の機密報告書、中国の台湾侵攻時「米軍は中国に毎回敗戦」
#【写真】米ドーバー空軍基地でウクライナに送られる砲弾を点検する米空軍兵士
ニューヨークタイムズ(NYT)は8日(現地時間)、米国防総省作戦評価局(Office of Net Assessment)がホワイトハウス関係者に極秘裏に報告してきた機密文書「オーバーマッチブリーフ(Overmatch Brief、軍事優位報告書)」を入手し、その内容を公開した。報告書は、中国の台湾侵攻時の米軍の介入を想定したウォーゲームシミュレーションで「中国が米国の先端武器を台湾海域に接近する前に破壊する能力を備えている」と評価した。
◆「最新空母でも対応できず」…中国、極超音速兵器600基備蓄
報告書は特に音速の5倍の速度で飛行する中国の極超音速ミサイル戦力を「米空母戦力の致命的弱点」に挙げた。米国の最新鋭空母「ジェラルド・フォード級」さえも中国の集中攻撃に対応できないという結論だ。米国は極超音速兵器をまだ実戦配備していないが、中国は約600基を確保したと評価された。
ヘグセス米国防長官も昨年11月、模擬実験の結果に言及しながら「我々は毎回敗れる」と発言した。2021年、バイデン政権の安保当局者は同じ報告書を受け、「中国は米国のすべての秘策にすでに対応している」と言いながらショックを表したというエピソードも紹介された。
◆長期戦能力の弱化…「THAAD備蓄量4分の1が12日間で消耗」
問題は戦力構造だけでなく長期戦準備態勢全般が脆弱という点だ。
今年、米国はイランの弾道ミサイル攻撃からイスラエルを防御する過程で12日間でTHAAD(高高度防衛ミサイル)全体備蓄量の4分の1を消耗した。これは米軍が高費用精密武器を大量生産する能力を事実上喪失したことを見せる事例という指摘だ。ウクライナ戦争が3年目に入った現在でも、米国はウクライナが必要とするパトリオット迎撃ミサイルを生産できずにいる。
◆中国、米軍事基地戦力網・通信網に悪性コード
報告書は中国ハッキング組織「ボルトタイフーン(Bolt Typhoon)」が米軍基地の戦力・通信・水資源供給網などに浸透して悪性プログラムを植え付けた状況も警告した。太平洋地域での危機発生時に米軍の作戦能力を無力化できるサイバー攻撃基盤がすでに構築されているということだ。
しかし米サイバー保安当局は依然として悪性コードを完全に除去できていないという。
◆「高価で脆弱な武器に執着」
報告書は、米国が「精巧だが高価で脆弱」な武器に過度に依存してきたとし、これは速いペースで進化する中国・ロシアの軍事技術に遅れをとる結果を招いたと指摘した。
1990年代初めに51社だった米国の防衛産業関連企業が現在5大企業中心の寡占体制に再編され、高価な従来の武器生産に依存する構造が固着したという批判もした。軍内の組織文化も「従来の戦術・武器体系を固守し、革新を遅らせる要因」と分析された。
NYTは社説で「国際秩序と自由世界の安保は依然として米国の軍事力に依存している」とし、米軍の戦略転換を促した。特にトランプ政権が推進中の2026年国防費1兆ドル(約156兆円)編成方針について「弱点を強化するのに浪費されるおそれがある」と警告した。
報告書も中国の戦力拡大に対応するためには日本・韓国・欧州・カナダなど同盟国の防衛費増加が必須だと明示した。
NYTは「米国が強い軍隊を必要とする理由は戦争を始めるためでなく戦争を抑止するため」とし「敵が弱点を攻撃する前に自ら弱点を至急補完しなければならない」と強調した。
中央日報日本語版2025.12.10 09:19
https://japanese.joins.com/JArticle/341973
引用元: ・米国防総省の機密報告書、中国の台湾侵攻時「米軍は中国に毎回敗戦」[12/10] [ばーど★]
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