フィフィ、aespaの「きのこ雲ランプ」でNHK紅白批判　署名13万超え

タレントのフィフィが、aespaのNHK紅白初出場をめぐる「きのこ雲ランプ」騒動について批判を展開しました。NHKは出場に問題なしと判断していますが、出場停止を求める署名が13万件を超えています。国会でも議論されましたが、NHKは意図がなかったと確認しています。

タレントのフィフィが11日、NHK紅白歌合戦に初出場が決まった韓国の女性グループ・aespa（エスパ）をめぐる「きのこ雲ランプ」騒動について、X（旧ツイッター）で厳しい批判を展開し、反響を呼んでいる。

フィフィは「意地でも出場させようとしているNHKがヤバすぎる。」と投稿した。これは、aespaのメンバーで中国出身のニンニンが2020年に「かわいいライトを買ったよ」と紹介した卓上ランプが、原子爆弾のきのこ雲の形状だったことが発覚し、大きな問題となっている騒動に言及したもの。フィフィは、「有吉＆綾瀬の広島コンビ司会との共演に懸念の声」と問題提起した「SmartFLASH」（光文社）のネットニュースをシェアした上で投稿している。

aespa紅白出場問題でフィフィが「NHKがヤバすぎる」と投稿
問題視されている点は、このランプの販売サイトには「核爆発 ムードライト 広島のその日 広島 インテリア 照明 就寝など 原子爆弾 きのこ雲」という商品説明が明記されていたこと。原爆被害を侮辱するものだとして日本国内で強い批判が巻き起こっている。

この騒動に対して、NHKは出場に「問題なし」との判断を示しているが、aespaの紅白出場停止を求めるオンライン署名は11日午後2時までに13万件を超えるなど、波紋は広がる一方だ。

フィフィの投稿に対して、XなどSNS上では賛同する反応が相次いだ。「罪のない一般人を斬滅したキノコ雲を『可愛い😍』と言ったアイドルを、広島出身の司会者に笑顔で紹介させるんだ～」と疑問を呈するコメントも。

司会の有吉弘行と綾瀬はるかは広島出身、出演の福山雅治、MISIAは長崎出身
今年の紅白の司会陣4人のうち、有吉弘行と綾瀬はるかは広島出身。「有吉弘行さん綾瀬はるかさんが広島出身というところはうっかりしてました。aespaが出演して普通に放送が終わったら、この2人に『お前は広島出身なのに原爆容認のアーティストを許すのか』という余計な火の粉が降りかかりそう」との懸念の声も見られる。

一方で、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協（日本原水爆被害者団体協議会）からの明確な抗議の声が今のところ聞かれていないことを指摘する声もある。国会でも議論になったが、NHKでは、「所属事務所から原爆被害を軽視・揶揄する意図はなかったと確認した」とし、出場に問題はないとの認識を示している。

（zakⅡ編集部　霞蓮刃）

■aespa（エスパ）　K-POPの4人組ガールズグループ。2020年に「Black Mamba」でデビューし、アバターをコンセプトとした独自の世界観で人気を博す。メンバーは、カリナ：2000年4月11日生まれ、韓国・城南市出身。ジゼル：2000年10月30日生まれ、東京都出身。ウィンター：2001年1月1日生まれ、韓国・梁山市出身。ニンニン：2002年10月23日生まれ、中国・黒竜江省ハルビン市出身。