銃撃でも割れなかったブルーリボンバッジ「拉致被害者を救出するという夫の強い意志の表れ」安倍昭恵さん意見陳述詳報
【写真】山上徹也被告を乗せて奈良地裁に入る車両
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「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」は晋三の思いです。日本人として生まれたことに誇りを持てる国にしたい。通算3188日(の首相在職日数)で延べ196の国と地域を訪問し、地球儀を俯瞰(ふかん)する外交で、各国首脳との関係を深めました。
夫の死に対し、各国の首脳から1700件以上のメッセージが私たちのもとに届きました。米国のトランプ大統領からは「日本を愛し、大切にする人、彼の死は惜しまれる。彼のような人は二度と現れないだろう」と言ってもらえました。オーストラリアのアボット元首相からは「偉大な友人で、最も重要な指導者を失った」とのメッセージを受け取りました。1700件以上のメッセージを見て、夫が日本と日本国民のために尽くしたことを理解していただいていると、しみじみと感じました。
国葬儀にも200以上の国や地域、国際機関から700人以上が参列し、2万5889人の方々に一般献花をしていただきました。国内のあちこちで夫とのツーショット写真を展示してもらいました。
裁判を通じて夫の生涯を振り返りました。夫が日本、そして世界平和のために人生をささげたことを改めて認識しています。政治家として絶対にやらないといけなかったのは、拉致被害者の救出でした。
第一次政権の後、夫は「やり残したことがある」と再起に向けて活動しましたが、やり残した大きな1つは、拉致被害者の救出でした。
夫婦で再出発するつもりで、地元山口県で何百回も集会を開き、膝をつきあわせて話をしました。首相に返り咲き、トランプ大統領などと話す機会があるごとに拉致被害者の問題を訴えてきました。
夫に「政治は命がけでやるものだよ。その時は立派なコメントを出してくれ」と言われ、「嫌ね、縁起でもない」と笑ってごまかしていましたが、本当にその日が来るとは思いませんでした。
送り出しました。拉致被害者の救出を願うブルーリボンバッジを胸に付けて、大和西大寺駅で街頭演説を行いました。
被告の撃った弾丸は、ブルーリボンバッジを弾き飛ばしました。夫に悔いがあるとすれば、間違いなく拉致被害者と家族への思いだったと思います。ブルーリボンバッジは割れることはありませんでした。拉致被害者を救出するという夫の強い意志の表れとともに、割れずに私の元へ戻ってきました。
突然被害者遺族になり、衝撃的過ぎて頭が真っ白になり、かなり長い間、夢の中にいるようでした。夫の母が亡きがらと対面して、ふさぎ込むようになっていきました。昨年他界し、私はついに1人になりました。
行き交う家族連れを見て、涙がこぼれることもありました。夫のことを思うと、涙がこぼれそうになります。夫の死がどれだけ悲しくても、憎しみだとか恨みだとかという負の感情を持ちたくありません。自分の感情を俯瞰し、そうならないようにしていました。
先日私は、刑事裁判に被害者参加制度を使って参加しました。夫の母のスカーフとブルーリボンバッジをつけて、出席しました。参院選の演説中に銃撃があり、多くの方が危険にさらされました。奇跡的なのか狙い通りなのか、夫以外に弾丸が当たらなかったことは幸いでした。
政治家・晋三が銃撃され、さまざまなことがマスコミで報道されました。どんな態度、どんな表情、どんな気持ちで夫の命を奪ったのか-。私の目、耳で確認したいと思って被害者参加制度を利用しました。
被告が私の目の前で謝罪することはありませんでした。休廷中に控室で夫の話をしているうちに、涙があふれました。
政治家・晋三である前に、たった1人の大事な家族です。言葉も交わせずに突然夫を亡くした喪失感は、一生消えることはありません。
「われを哀しむは、われを知るにしかず。われを知るは吾が志を張りて、之を大にするにしかざるなり」という夫が大切にしていた吉田松陰の言葉があります。
若い人が夫の遺志を継いで、ネット上に立派なデジタルミュージアムを作ってくださいました。日本にも世界にも夫の遺志を継ぎ、まいた種を実らせようとする若い人がいます。この人たちとともに前を向いていきたいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/beb855f2303dfa7b75f8b8f4440f87ef517279f0
引用元: ・銃撃でも割れなかったブルーリボンバッジ「拉致被害者を救出するという夫の強い意志の表れ」安倍昭恵さん意見陳述詳報 [Hitzeschleier★]
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