亡くなった男の子（当時8）の両親、ボート操縦の男性などに4億円の損害賠償請求　猪苗代湖ボート事故

5年前、福島県の猪苗代湖で3人が死傷したボート事故で、亡くなった男の子の両親が、ボートを操縦していた男性や福島県などに対し、慰謝料など4億円あまりを求める訴えを福島地裁に起こしました。

この事故は2020年9月、猪苗代湖で当時8歳の男の子など、3人がプレジャーボートに巻き込まれ、死傷したものです。亡くなった男の子の両親は、23日までにボートを操縦していた男性や県などに対し、慰謝料など4億円あまりを求める訴えを起こしました。

訴状によりますと、男性は見張り義務を怠り、「前方注視不十分のまま、船を航行させた過失によって事故を発生させた」としています。

事故をめぐってはボートを操縦していた男性が業務上過失致死傷の罪に問われ、去年12月、仙台高裁は一審の禁錮2年の判決を破棄し、男性に無罪を言い渡しました。仙台高検は判決を不服として、最高裁判所に上告しています。

第1回口頭弁論は、福島地裁で来年1月15日に開かれます。