習近平は「最強の切り札」を日本に封じられていた…レアアースの“中国離れ”を15年かけて進めた日本の功績
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■禁輸なら中国は世界の信頼を失う
これほどの支配力を持ちながら、なぜ中国はレアアースを武器として使わないのか。
中国は対アメリカで、歴史的に対立姿勢を鮮明にしてきた。今回の騒動での報復としても、日本への輸出を絞れば、コンサート中止命令などより大きな打撃が予想される。
東京大学の李昊(り・こう)准教授(法学政治学)は、タイム誌の取材に応じ、中国はレアアースの採掘から精製、加工に至る全工程を掌握していると指摘。追跡システムにより第三国経由の迂回も困難であり、レアアースは「最強の交渉カード」だと評する。
だが、中国はレアアースの一手を切れない。その理由は、国際的な信頼の失墜を恐れているためだ。今年10月の米中首脳会談を経て、レアアース問題は国際社会の注目事項となった。中国の動向は、いわば国際的な監視下に置かれた。
「問題は米中関係と深く結びついている」とリ氏は語る。制限に踏み切れば日本だけでなく、アメリカなど輸出相手国との「相互信頼」を損なう。各国が供給先の多様化や自国生産へ動けば、中国の長期的な優位が揺らぎかねない。日本に対し、中国がレアアースのカードを切れない最大の理由だ。
ブルームバーグも同様の分析を伝える。記事タイトルは「中国が日本へのレアアース輸出を制限すれば、習近平は世界的な反発を招くリスクを負う」と指摘する。
同記事によるとアメリカのトランプ大統領は、習近平氏との会談後、規制問題を「世界のために」解決したと主張。駐日米大使のグラス氏も「アメリカは高市氏を支持する」と明言した。良好な米中関係を維持したい中国として、友好ムードを自ら壊すわけにはいかない状態だ。
元米通商交渉官のカトラー氏は、「レアアースのカードは北京にとってリスキーな一手」だと指摘する。日本以外の貿易相手国にも、次は我が国かと危機感を抱かせ、代替供給源の開発を加速させることになるからだ。コーネル大学のカールソン准教授は、「日本に(輸出停止を)やれるなら、私にもやるのでは」と各国が考えるのは当然だと述べる。
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■15年かけて進めた「脱中国」戦略
中国が日本へのレアアース禁輸をためらうもう一つの理由がある。日本はすでに15年をかけてリスクヘッジを進めてきた。輸出制限に出れば国際社会の反発は必至だが、リスクに見合うだけの打撃を日本に与えられない公算が高い。
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■米CEO「日本はどの国より優秀に備えてきた」
以来、日本は15年にわたり、中国のレアアース独占への対抗策を着実に進めた。
英エネルギー・資源調査会社アーガス・メディアによると、日本の中国産レアアースへの依存度は2010年の90%超から、現在は60%未満にまで低下した。今年の目標値として50%未満への引き下げも狙う。
レアアースを使用しない永久磁石を製造する米ナイロン・マグネティクスのジョナサン・ロウントリーCEOはCNBCに対し、「日本は今回、他のほとんどの国よりもはるかに準備が整っています」とコメント。備蓄の拡大、ライナス社への投資、西側からの供給確保など、複合的な対策が功を奏したと、日本の動きを高く評価する。
バイデン・トランプ両政権で国家安全保障会議に勤務したケネディ氏も、官民一体の取り組みが日本の成功につながったと認める。ブルームバーグに対し同氏は、供給源の多様化だけでなく、リサイクルやリデュース(使用量の削減)、代替品の開発の4本柱を定め、経産省主導で推進してきたと指摘。こうした日本の対策が、他国との差を生んだと論じた。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/d49b262e254373039d9e8207214ba22444892605?page=1
引用元: ・習近平は「最強の切り札」を日本に封じられていた…レアアースの“中国離れ”を15年かけて進めた日本の功績 [12/29] [昆虫図鑑★]
キンペイは左翼だからそんなことも分からないのか?
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