225兆もの国債発行　赤字国債の発行増が止まらず国家信用にマイナスの懸念も

225兆規模の国債発行を予告　国家信用に大きな足かせ

ナ・ヒョンジュン　rhj7779@mk.co.kr

公開2025.12.26 18:06　修正2025.12.26 18:36

2026年の国債発行予定が判明
コロナ当時よりも45兆増額
退職年金基金へ長期債購入を許可

26日、企画財政部は、2026年の国債発行額は225兆7000億ウォンとする見通しを立てた。うち新規発行は109兆4000億ウォンと予想している。今年は総発行226兆2000億ウォン、新規112兆ウォンだったため大きな差はない。

新型コロナウイルスの影響が色濃かった2021年、新規国債の発行額は120兆6000億ウォンと100兆ウォンを超えた。以降、2025年が2回目、2026年は3回目の年となりそうだ。100兆ウォン台が2年連続するのは初めてで、政府予算が過去最大規模で編成された影響を受けている。なお2026年の総支出は727兆ウォンで、赤字額は52兆ウォンに達する。

李在明（イ・ジェミョン）大統領は、2027年まで財政の拡大路線を企画財政部へ指示しており、新規国債の大規模発行は当面の間維持されそうだ。
政府は、新規国債発行が市場に与える影響は限定的と見ている。2026年4月には世界国債インデックス（WGBI）に韓国国債の取引が始まるため、流動資金560億ドル（約75兆ウォン相当）が流入するため、2025年の国債発行額の3分の1相当が容易に調達できるからだ。
ただ国債発行が拡大を続けた場合、中長期的に国家信用度にマイナスとなる可能性もある。2026年からは、個人向けに3年国債が新設されるほか、退職年金口座から10・20年の長期国債も購入できるようになる。

ナ・ヒョンジュン

225兆ウォン = 約 20兆円