【世界44の国・地域調査】日本だけが子宮頸がんの罹患率と死亡率の両方が上昇・・・国立がん研究センターなどの国際チーム研究
チームは日本を含む世界44の国・地域で、20歳以上50歳未満の若年で発症したがんの動向を調べた。複数の国で子宮体がんと大腸がんの罹患率と死亡率がともに増加していた。いずれも早期発見・治療がなければ死亡のリスクが高くなることが知られている。
子宮体がんの罹患率と死亡率は、日本や米国、韓国などでいずれも増加しており、日本では罹患率が高齢発症に比べて顕著に増えていた。
また、日本だけが子宮頸がんの罹患率と死亡率の両方が上昇していた。ただし死亡率のデータがない地域もある。チームの鵜飼知嵩・同センター研究所統合がん研究分野長は「今回の研究のみで、日本だけで罹患率と死亡率がともに上昇したと言い切ることはできない」と説明する。
日本では原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの積極的勧奨が13年に差し控えられたが、研究データは17年までのため、その影響は考えにくいという。
鵜飼分野長は「差し控えの前からのワクチン接種率の低さ、初交年齢の若年化、検診受診率の低さなどが考えられる。さらなる検討が必要だ」としている。
子宮体がんについては、食生活の欧米化や肥満、少子化などに伴う女性ホルモンの影響などが一因として考えられるという。
論文は11月14日付の国際科学誌「ミリタリー・メディカル・リサーチ」に掲載された。
https://mainichi.jp/articles/20251226/k00/00m/100/322000c
<1分で解説>日本の若い女性で子宮体がん・子宮頸がんが増加
https://mainichi.jp/articles/20251227/k00/00m/040/156000c
Q どうして日本では子宮頸がんが増えているのかな。
A ヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン接種率が低いことや、検診を受ける人が少ないことなどが考えられています。
引用元: ・【世界44の国・地域調査】日本だけが子宮頸がんの罹患率と死亡率の両方が上昇・・・国立がん研究センターなどの国際チーム研究
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