TikTokのデータ収集の実態を明らかに
海賊版サイト「漫画村」の創設者、星野ロミが7月11日に公開した動画で、TikTokアプリのデータ収集について詳細な解析を行った。彼の調査によると、個人情報そのものは直接的には収集されていなかったが、ショート動画を視聴する上で必要ないデータが多く取得されていることが確認された。
星野は、TikTokが中国企業のByteDanceによって運営されていることから、米国での個人情報漏洩への懸念が高まっている背景にも触れた。米国では、TikTokに関する法律が成立し、利用者のデータが中国側に渡ることを警戒している。このため、TikTokは米国主体の新会社を設立することで、サービスの存続を図ることになった。
解析手法と結果
星野は、ルート化したAndroid端末を使用し、アプリの内部挙動を観察するためのツールを駆使した。結果、SIMカードから通信キャリアを判別したり、端末の残りの容量を取得することが確認された。特に注目すべきは、ユーザーがインストールしている他のアプリを調査している点で、これによりユーザーの嗜好や特性を把握することが可能になるため、広告配信に活用される可能性がある。
星野は、この収集データが個人情報には直接紐づかないものの、ユーザーの性格や興味を分析するための材料として利用されていると指摘。また、端末がルート化されているか、VPNが使用されているかの検知も行われていることが明らかになった。
国家レベルでのリスクと警鐘
個人レベルでの影響については、星野は「TikTokを使うだけではあなた自身に害があることはほぼない」としたものの、国家レベルでのリスクについては警鐘を鳴らした。視聴履歴や「いいね」の傾向から、特定の年代や趣味嗜好を推測されることがあり、これがビッグデータとして蓄積されることは、国家にとって潜在的な脅威となり得るという。
特に、米国がTikTokを禁止しようとしている理由の一つは、アルゴリズムが世論形成に影響を与える可能性があるからだと星野は述べている。このような情報操作が可能になることで、特定の候補者に不利な影響を与えることができるというリスクを指摘した。こうした背景から、星野はTikTokに限らず、他のSNSについても「国家の脅威になり得る」との見解を示している。
