『POPOPO』の短い運命とその背景
国産アバター通話アプリ『POPOPO』が、2026年9月17日午後3時をもってサービスを終了することが公式に発表されました。このアプリは、ドワンゴ創業者の川上量生が全額出資し、庵野秀明やGACKT、ひろゆきといった著名人が取締役に名を連ねる華々しいスタートを切ったものの、サービス開始から約半年での撤退となります。
『POPOPO』は、3月18日にサービスを開始し、「カメラのいらないテレビ電話」をコンセプトに掲げ、3Dアバターを用いた新たなコミュニケーション手段を提供しました。その特徴的な機能には、声に合わせてアバターが動く仕組みや、カメラワークが自動で切り替わるシステムが含まれていました。映画監督の手塚眞がカメラワークを監修したこともあり、リリース前から注目を集めていました。
話題を呼んだ機能と初期の成功
リリース当初、『POPOPO』は独自機能「スーパーコール」を搭載し、配信者がライブ配信を開始するとフォロワーのスマートフォンに着信通知が届く仕組みで話題を呼びました。特にGACKTからの着信通知が多くのユーザーに届き、SNS上で驚きの声が上がりました。この話題性が影響し、リリース初日にはApp Storeの無料アプリランキングで総合1位を獲得しました。
しかし、既存のアバター配信サービスとの利用者層の重複や一般層への展開が難しいことが課題として指摘されていました。大規模なプロモーションが行われたにもかかわらず、ユーザーの獲得に苦戦していたことが、サービス終了の一因と考えられます。
サービス終了の理由と運営の反応
サービス終了の理由について、運営は「今後の事業環境やサービスの最適化を総合的に検討した結果」と説明しています。CTOの岩城進之介は、自身のXアカウントで「私の力不足です」と謝罪し、ユーザーに感謝の意を示しました。サービス終了までの残り期間に、未実装の機能を実装することを告知し、最後までサービスを楽しんでもらうよう呼びかけています。
今後のスケジュールとしては、7月22日にプレミアム会員の新規登録・更新を停止し、8月31日には新規ダウンロードが終了します。終了時にはアカウント情報やデータが消去され、引き継ぎには対応しないことも明らかにされています。
