【😼】猫は乳児より早く絵と言葉を関連付ける？　英科学誌

猫は人間の感情を識別したり、飼い主の声だけを区別したりと、視覚や聴覚を手がかりに社会的情報を得ていることがわかっている。
チームは、猫の視覚と聴覚がどう関連付けられるかを実験で調べた。

実験では「ケラル」「パルモ」という意味のない単語の音声と、「赤い太陽」「青いペガサス」のパソコンの画像をそれぞれ用意。
片方の単語を聞かせながら画像を見せる試行を繰り返した。

その組み合わせに慣れさせた後、今度は試行の半分を同じ組み合わせ、もう半分の試行は音声と画像を入れ替えて同じことをした。

もし猫が慣れる過程で単語と画像を関連付けられていれば、入れ替えたときに「違和感」を感じ、より長い時間をかけて見るはずだ。

チームは、猫カフェや自宅で飼われている猫31匹にこの実験をした。
すると猫は実際に、画像と単語が入れ替わったときの方が、パソコンのモニターを長時間見る傾向がわかったという。

ほとんどの猫が、わずか2回のテストを計9秒間受けただけで、単語と画像を関連づけていたこともわかった。

別のチームが人間の乳児に対して行った同様の実験では、4回、計20秒間のテストを受けており、乳児よりも早かったことになる。

チームは「なぜ猫が早く関連付けられるのかは明らかではなく、進化論と発達論の両方の観点で調べる必要がある」としている。

成果は2024年10月4日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
https://www.nature.com/articles/s41598-024-74006-2#Tab1
【大野友嘉子】

[毎日新聞]
2025/2/22(土) 11:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1c5e910e09a73e62b91bb918746f402c60e422d