再）マスク氏が”アメリカを憎む極左マルクス主義者の毒蛇の巣窟”と評したUSAID閉鎖へ…元職員へ与えられた退去の時間たった数分

プレーリー・サマーは建物に入り、かつては彼女の事務所の看板がかかっていた出入り口をくぐり
今は空っぽの額縁と、暗く塗りつぶされた窓を通り過ぎた。入口には銃を持った警官たちが警備に立っていた。わずか2日前、彼女はワシントン中心部のロナルド・レーガン・ビルから所持品を取りに来るよう求めるテキストメッセージを受け取っていた。
政府の効率化の名の下に 議会が認可した機関をトランプ大統領が矢継ぎ早に解体する動きが最終段階に入ったため、彼らはビルから締め出されていた。

「スタッフは、私物を持ち出すために、必ず箱、袋、テープ、その他の容器を持参しなければなりません」とメッセージには書かれていた。荷造りには15分かかる。

彼女はネパールの地雷除去に協力し、レバノンの青少年プログラムを支援し、過去9年間は、災害からの復興
貧困からの脱却、民主的改革に取り組む世界中の国々を支援することを任務とする米国の主要機関であるUSAIDで働いていた。 ,
今月初め、マスク氏はXへの投稿で、同機関を「アメリカを憎む極左マルクス主義者の毒蛇の巣窟」と呼んだ。

彼女は最後にもう一度、国家に奉仕して命を捧げた99人の同僚を称える記念碑の壁のそばを歩いた。

彼女は上級ディレクターで、世界中の民間部門とのUSAIDの提携関係を管理する責任を負っていた。
彼女はトランプ政権下でUSAIDの海外での取り組みを拡大する準備ができており、最終的には米国人の安全を守ることにも役立つと彼女は語った。

その後彼女は解雇された。

石造りの建物の外の歩道は支援者で埋め尽くされていた。ある女性は「​​アメリカを再び慈悲深い国に」と書かれたプラカードを振っていた。

職員の中には、仕事の残りが詰まった買い物袋やキャスター付きスーツケースを運びながら泣く者もいた。
ある職員は、スケートボードに乗って、3つのプラスチック容器に詰めたキャリアの残りをバランスよく載せていた。彼は、エージェンシーとの通信は遮断されており、確認もできないと語った。

彼女は白いマグカップ、世界中の同僚たちのポラロイド写真、ティッシュペーパーで作った装飾用の花をいくつか手に取った。
これらは、彼女が入社した初日に同僚からもらったもので、それ以来、サマーは新入社員に歓迎のプレゼントとして贈っていた。

彼女は、出席できなかった人たちの机の片付けを手伝った。彼女が出席できたのも偶然だった。近年は、コロラドで家族を育てながら、リモートワークをしていた

警備員の護衛の下、他の職員たちは自分の個室を全部取り払い、机の引き出しを空にした。
彼らは子供たちの結婚式の写真やクレヨン画をつかみ取った
彼らは、閉鎖されたオフィスで水やりをする人がいなくなったために枯れてしまった植物を持ち帰った。最近のG7サミットのバッジ。スーダンの平和維持活動でもらった陶器のボウル。「ウクライナ」と書かれた青いゴムのリストバンド。

「米国を代表して世界会議に参加できたことは私にとって意味のあることでした」と、この記事のためにインタビューを受けた他の職員と同様に
職業上の報復を恐れて匿名を条件に話してくれた元USAID職員は語った。
「私たちを解体しようとしている人たちは、そもそも私たちがなぜ公務員のキャリアを選んだのかを理解していないと思います。私たちは国のことを気にかけているのです。」

ワシントンポスト 本日午後4時28分
https://www.washingtonpost.com/politics/2025/02/28/usaid-trump-clearing-desks-dismantle-agency/