旭川女子高校生殺人、検察は25年求刑…判決は本日午後に
旭川女子高校生殺人、検察は25年求刑…判決は本日午後に
2024年4月、北海道旭川市で留萌市在住の女子高校生(17)を橋から転落させ殺害した事件。
3月7日午後、殺人などの罪で起訴されている当時19歳の小西優花被告(20)に判決が言い渡されます。
この事件では、内田梨瑚被告(22)と共謀した小西被告が、旭川市の神居古潭の橋から女子高校生を転落させ殺害した罪などに問われています。
2月27日の初公判では、小西被告は起訴内容を認めました。
翌日の28日の裁判では証拠調べが行われ、高校生のスマートフォンや防犯カメラに残された映像が裁判員に公開。衝撃的な内容が明らかになりました。
■被害者のスマホに残されていた6.5秒と12.5秒の動画…はだかで土下座も
1 はだかで土下座する動画(6.5秒)
・女子高校生が、震える声で「舐めた態度ばかりとって申し訳ございませんでした」と謝罪している。
2 橋の欄干に座らされる動画(約12.5秒)
・「はいどーぞ」
・「舐めた態度ばっかりとって、やだ」
・「何が?」
・ 叫ぶように「やだ」
被害者は必死に助けを求めましたが、このあと、無情にも悲しい結末を迎えました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8916882a40372ea4236b9b0bdfe4d6a554a203b1
引用元: ・旭川女子高校生殺人、検察は25年求刑…判決は本日午後に [178716317]
■事件直前 コンビニでの助けを求める声
橋の欄干に座らされた女子高校生は冷たい川の中へ…
事件現場となった神居古潭に行く直前、小西被告と内田被告は女子高校生を車に監禁し、旭川市内のコンビニに寄っていました。
女子高校生は「すみません、助けてください。通報してください」と店員に懇願し、助けを求めていました。
この時のやり取りがコンビニの防犯カメラに残っていて、28日の裁判で公開されました。
■「いやだ」と泣き叫ぶ被害者に「いいからお前が早くいけや」公開された女子高校生と内田被告らのコンビニでのやり取り
コンビニのレジ付近での映像
・「すみません、この子悪いことして、これから警察連れてくんで」
・「やめれやお前、お前が悪いんだろ」
・「分かったから立てって、お前がわるいんだべや」
・「いいから早くいくぞ」
・「いやだ」(泣き叫ぶ被害者)
・「いいからお前が早くいけや」
・「いいからお前行けって」
・「警察行くぞこら」
・「やめれってお前、早くいけや」
・「店に迷惑かけんな」
被害者は必死に拒みましたが、最終的に内田被告らに連れ去られました。
■遺体と対面した被害者の父親は「泣き崩れながら抱きしめた」…
母親は「この世にもういないと頭で分かっていても、もう一度触れたいと強く思う」
法廷には、白いシャツに黒のカーディガン、黒いパンツ姿の小西被告が、初公判と同じように髪を縛った姿で出廷しました。
犯行時の映像が流れると、時折ティッシュで涙をぬぐうしぐさも見せました。
検察側は死亡した女子高校生の父母の供述書を読み上げました。
・「父親は遺体と対面し、泣き崩れながら抱きしめた」
・「思い出すのは、いなくなる直前にご飯を食べた姿や、階段を上る後ろ姿。1番の願いは娘が生きて帰ってくること」
・「この世にもういないと頭で分かっていても、もう一度触れたいと強く思う」
・「犯人たちを決して許せない。犯人たちを被害者と同じ目に遭わせてやりたい。犯人たちには厳重な処分を求める」
そして3月4日に開かれた裁判員裁判。
小西被告は「橋の欄干に座った危ない状態で『落ちろ』『死ねや』と何度も言ったので、殺意はあったと思います」と殺意も認めました。
3月5日の論告求刑公判では、検察側が被害者の両親の意見陳述を読み上げました。
被害者の両親は「どんな重い刑罰でも釣り合わない。極刑を望む」と訴えた一方で、
「本人を罰する前に、大人の責任にも目を向けるべきだ」と、小西被告の周辺環境についても思いを述べていました。
検察側は「小西被告が主体的に犯行にかかわり、共犯の内田被告と同程度の刑事責任がある」と主張し、懲役25年を求刑。
一方、弁護側は
「内田被告は2歳年上で有名な怖い人で逆らえなかった。
小西被告は従属的な立場だった。
小西被告は起訴のあと小学4年生の内容から勉強を始めた。
反省し、自分ができること、しなければならないことを考えることができるようになった。
再犯の可能性はない」として、情状酌量を求めました。
■最終陳述で小西被告が語ったこと
3月7日午後に注目の判決言い渡しへ
最終陳述で小西被告は
「私は捕まってから今でも被害者の子の気持ちを考えることがありますが、痛くて怖くて寒くて言葉にならない恐怖を感じさせたまま亡くならせてしまいました。
遺族の話を聞いてまだ反省が足りないと思いました。
本当に申し訳ないと思いました。
なぜあの時一度でも助けようとしなかったのか、暴力をふるい続けたのか、亡くならせるまでする必要があったのか。
今更後悔や反省と言っても言い訳でしかありません。
口なら誰でも言えます。
あの日起きた本当の真実を話しただけであって、罪が軽くなることを願って、話したわけではありません。
私のしたことは私の責任で、自分の罪は誰のせいでもありません。
私に下された刑に従います。
どんな結果でも判決であろうと覚悟はできています。
本当にすみませんでした」
注目の判決は、3月7日午後に言い渡されます。
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