大阪万博の赤字を「公金」で穴埋め! 維新が自民にすり寄った本当の理由
大阪万博の赤字を「公金」で穴埋め! 維新が自民にすり寄った本当の理由
【1/3】
新執行部に代替わりしてわずか3ヵ月で、日本維新の会が分裂の危機に瀕している。危機の前触れは、
2025年度予算案への対応だった。維新が主張していた高校授業料の無償化を自民党側が受け入れたことを理由に
予算案への賛成に舵を切った共同代表・前原誠司ら党執行部に対し、維新の“与党化”に反対する前執行部派が
激しく反発。すったもんだの末、最終決着は2月25日にずれこんだ。維新執行部と距離を置く議員の一人は
「いろいろと言いたいことはあるが、曲がりなりにも要求が通ったのだから予算案賛成はやむを得ない」と語るが、
達成感は極めて乏しい。参院選が7月に迫っているにもかかわらず、各種世論調査による政党支持率は、
国民民主党に人気を奪われ、2~3%と低迷したままだからだ。2年前の統一地方選挙で躍進し、
「野党第一党を目指す」と、当時の代表・馬場伸幸が豪語していたのが嘘のような凋落ぶりである。
馬場ら前執行部が目標とした近未来の“維新中心の政権”樹立は夢のまた夢。昨年の衆院選で敗北した
責任をとって退陣した馬場を支持するグループは、「前原は、予算案賛成を手土産にして、なし崩し的に
連立与党入りを画策するのではないか」(中堅議員)と疑心暗鬼になっている。というのも同党では、
新代表に選出された吉村洋文が、共同代表に指名した前原の“独走”ぶりが目立つのだ。
高校授業料無償化を巡る自民、公明両党との協議も事実上、“党三役抜き”で行なわれた。吉村体制を支える党三役は、
幹事長・岩谷良平、政調会長・青柳仁士、総務会長・阿部司と“フレッシュな陣容”といえば聞こえはいいが、
永田町では無名議員だ。高校授業料無償化の詰めの交渉を行なったのは、前原以外では与野党にパイプのある
前国会対策委員長の遠藤敬のみ。遠藤と親しい議員は、「彼は『自民党や公明党の連中と毎晩飲み食いしているだけ』と
現執行部に石もて追われたが、困ったときだけ使うなんていい気なもんだ」と呆れる。前原は「代表とは何度も話している」と
強調するが、もともと前原と吉村とは何の人間関係もなかった。府知事の業務に忙しい吉村は、前原が決めた方針を
追認しているだけ。前原の密かな狙いは、7月に想定されている参院選後の連立政権参加だ。
引用元: ・大阪万博の赤字を「公金」で穴埋め! 維新が自民にすり寄った本当の理由 [675960865]
【2/3】
首相石破茂と米大統領トランプとの日米首脳会談後、内閣支持率は上昇に転じているが、「衆参ダブル選挙を打てる状況には
まったくない」(自民党幹部)のは確か。自民党としては、参院選後も衆議院での“少数与党”状況が変わらない以上、衆参ともに
過半数を確保するためには、維新を新たな連立パートナーに迎え、自公政権を“自公維”連立政権に移行させるのが手っ取り早い。
前原も政権入りに積極的だ。彼は3年3ヵ月続いた民主党政権時代、国土交通相、外相、国家戦略担当相と3つの大臣ポストに就いたが、
「不完全燃焼の思いが強い」(前原周辺)という。しかも野党に逆戻りしてからの13年間は、民進党代表として“解党”を決断し、
希望の党に合流したものの失敗に終わるなど何をやってもパッとせず、政党を渡り歩いてきた。
そんな中、盟友ともいえる石破が自民党総裁選に勝利し、首相の座に就いた直後に、自身も維新の共同代表として表舞台に返り咲いたのは、
彼にとって“千載一遇のチャンス”となった。何しろ石破と前原は、列車にさえ乗れば満足する“乗り鉄”(石破)とSLをカメラで撮るのが
趣味の“撮り鉄”(前原)の違いはあれど、熱烈な鉄道マニア同士で話が合う。安全保障政策通を自任し、「党内に友人が少ない」のも
共通しており、石破が首相公邸に引っ越すまで、赤坂の衆議院議員宿舎では、前原が石破の部屋を訪ねる姿が何度も目撃されている。
高校授業料無償化も石破─前原ライン抜きには、実現できなかったのは確か。前原のかつての同志で、いまや犬猿の仲の国民民主党代表、
玉木雄一郎を出し抜くためにも「石破が首相のうちに政権入りしたいはず」と国民民主党幹部は観測する。
さらに党内情勢を複雑にしているのは、維新創設者の一人、元大阪府知事・橋下徹の存在だ。もう一人の創設者である松井一郎は、
すっかり楽隠居を決め込んでいるが、橋下は若手の維新議員らとたびたび会食しているほか、吉村にも折に触れてアドバイスしているといわれる。
昨年の衆院選直後に、突如党内に巻き起こった“馬場降ろし”を焚きつけたのも「橋下さんなのは間違いない」(中堅議員)。
【3/3】
吉村は参院選の一人区で野党統一候補を擁立するため、立憲民主党などに予備選の実施を呼びかけているが、そのアイデアは、
以前から橋下が唱えていた主張と瓜二つ。吉村がこれまで付き合ったこともない前原を共同代表に起用した人事にも橋下の影がちらつく。
各種選挙で自民、公明両党と激しく競り合い、勝ち抜いてきた“大阪組”と呼ばれている大阪府選出の議員の大半は、「自民党と
組んだ時点で維新は終わる」(若手議員)と語るなど連立政権入りに拒絶反応を示している。前原の独走ぶりを苦々しく感じている
議員も少なくなく、「このままでは前原に党を乗っ取られる。馬場時代の方がまだましだった」という議員さえいる。
大阪府知事でもある吉村も連立政権入りに否定的だが、4月13日に開幕する大阪・関西万博という“爆弾”を抱えている。
2023年11月に始まった前売り入場券の売れ行きが、芳しくないのは周知のとおり。2月14日に発表された販売状況によると、
前売り券は目標の1400万枚を大きく下回る約780万枚にとどまっている。計画では、約1160億円かかる運営費の8割超を
入場券収入で賄う方針だが、「このままでは巨額の赤字が出る」(関係者)可能性が高い。その場合、赤字補填のため
国税や府税の追加支出が必要だが、具体的な補填額の話し合いは、会期が終わる10月以降。「政権に入っていないと
大阪府が多額の支出を迫られかねない」(府関係者)との危惧もある。現在、自公両党の衆院議席数は220。あと13議席で
過半数に達する。自民党内には「維新丸ごとでなくても前原が十数人引き連れてくれたらいい」と漏らす幹部さえいる。
小沢一郎と共に“政界の壊し屋”の異名をとる前原が、維新をも壊すのか。運命の参院選は間近に迫っている。 《敬称略》
一部の議員は自民党入りって言われてるな
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