【ドラフトキングス　米国のオンライン合法スポーツ賭博大手】 年間売上高、7年間で25倍に増加

ドラフトキングスは、米国のファンタジースポーツ分野の大手として名を馳(は)せるようになった。

同社は18年に、実際のスポーツの結果を賭けの対象とする「スポーツベッティング」事業を本格的に開始した。

それまで、スポーツ賭博の拡大を連邦レベルで一律に禁止していた「プロ・アマチュアスポーツ保護法（PASPA）」を、連邦最高裁が違憲と判断し、州単位で合法化され始めたことが背景にある。

すでに38州が何らかのかたちで合法化済みといわれる。

スポーツ賭博が禁止されていた時代にも、数多くの利用者が違法に海外のサービスを利用している状況があったので、利用者を合法サービスに誘導することができれば、ライセンス料や税収などの仕組みで州の財政が潤うことになる。

ドラフトキングスは24年末時点で、ニュージャージー州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州を含む25州以上で免許を取得し、主としてスマートフォンで利用するモバイルアプリを中心にユーザーを獲得してきた。

ナスダック市場に上場した20年ごろからは、ブラックジャック、ルーレット、バカラ、スロットマシンなどのゲームで遊べるオンラインカジノ事業にも力を入れている。

規制緩和によるサービス提供地域の拡大や、コロナ禍の巣ごもり特需などを背景に事業規模は急拡大。17年に1.9億ドルだった年間売上高は、24年には47.6億ドルと7年間で約25倍に増加した。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20250325/se1/00m/020/004000c