中小企業狙う「吸血型M&A」資金吸い上げ連絡絶つ手口横行 各地で被害、警察も情報収集
中小企業狙う「吸血型M&A」資金吸い上げ連絡絶つ手口横行 各地で被害、警察も情報収集
https://www.sankei.com/article/20250316-3Q2G6US2ZFOT3CTPC5SRTGTOR4/
後継者不足に悩む中小企業のM&A(企業の合併・買収)が活発になる中、関東の投資会社が関わった事案を巡るトラブルが相次いでいる。買収した会社の資金を吸い上げては連絡を絶つ「吸血型M&A」の手口を繰り返し、被害を訴える中小企業は全国で30社超に及ぶ。警察当局も訴えを受け、情報収集などに乗り出したもようだ。
奈良県田原本町
奈良県田原本町にある雑居ビル。机もオフィス機器もない殺風景な一室には、入居者募集の紙が貼られている。
「15期連続で黒字を出し、強みのある会社だった」。かつてここで自動車部品販売会社「アクシス」を経営していた岩畦(いわうね)信幸さん(50)は振り返る。
早期リタイアなどを理由に自社の売却を検討。令和3年10月ごろ、M&A仲介業者を通じて紹介されたのが茨城県拠点の投資会社「ルシアンホールディングス」だった。ルシアン社代表の60代男性は「実績があり魅力的」と乗り気で、岩畦さんも「穏やかで丁寧な人。売却は早い方がいい」と売却を決断。翌11月末に契約を結び、アクシスの所有権はルシアン社に移った。
だが、アクシスが抱えた約1億7千万円の負債の連帯保証人を変更する前の4年1月、ルシアン社から「予定していた代表者が就任できなくなった。新たな代表を決めるのに時間がかかっている」と告げられた。この前後、アクシスからルシアン社に数千万円の資金も移動された。
5年9月にはアクシスが受けた融資金3千万円が返済期限を迎え、連帯保証人の岩畦さんが矢面に立つ事態に。期限を延長してアクシスを訪れると、売却前に10人以上いた従業員は半分以下まで激減し、注文された商品を仕入れる資金力も残っていなかったという。
ルシアン社に問い合わせると、「保有する不動産を売却してアクシスの全債務の返済に充てる」と説明された。しかし、6年1月にはルシアン社の代表と音信不通となり、アクシスが入居していた一室も家賃滞納で差し押さえられ、会社は文字通り姿を消した。
●被害者の会に38社加わる
ルシアン社に会社を売却し、「吸血型M&A」の手口で資金を吸い取られる被害は全国に広がっている。被害を訴える中小企業の経営者らは「被害者の会」を結成。これまでに38社が加わっているといい、代表の荒川公一さん(62)=富山市=は「みんな手口は一緒だ」と強調する。
また、M&Aの仲介には大手業者も関わっていると指摘。「M&Aを繰り返すルシアン社の財務状況を調べもせず、『後は売り主と買い主の話』と投げ出す姿勢も問題」と不満を漏らす。
被害を訴える経営者らは各地の警察に相談する一方で、被害は今も重くのしかかる。岩畦さんも連帯保証人となっている約1億7千万円の負債が宙に浮いたままだ。「今更、ルシアン社に債務が移るとは思っていない」と肩を落とす。
引用元: ・中小企業狙う「吸血型M&A」資金吸い上げ連絡絶つ手口横行 各地で被害、警察も情報収集 [おっさん友の会★]
自己破産で終了
紛らわしいな
なんとししても捕まえて死刑にして欲しいが…
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