維新の会が予算再修正案に同意へ、政策実現を重視

　政府・与党は、医療費が高額になった場合に患者負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限額引き上げを見送るため、近く予算案を再修正する。再修正された予算案は参院で可決後、与党過半数割れの衆院に回付されるため、修正案の衆院採決で賛成に回った維新の対応が焦点となっていた。維新が同意に応じれば、再修正案は成立する。

　維新は、負担上限額引き上げに反対してきたほか、与党と高校無償化や社会保険料引き下げなどを盛り込んだ３党合意を交わし、修正案に賛成した経緯がある。吉村代表（大阪府知事）は１７日、府庁で記者団に「問題となっているのは首相の行為。予算の態度が変わることはない」と強調した。

　一方、首相は１７日の参院予算委員会で、商品券配布問題について「社会通念上、世の中の感覚と 乖離かいり した部分が大きかったと痛切に思っている。大変申し訳ない」と述べ、改めて謝罪した。

　首相は続く同日の自民党役員会でも「法的には何ら問題はないが、（国民の）理解を得るに至っているとは思っていない。誠心誠意、 真摯しんし に説明を尽くしていきたい」と語り、説明責任を果たしていく考えを示した。

読売新聞　2025/03/18 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250317-OYT1T50198/