軍隊の名残りも…「体育ぎらい」の理由、教科としての本質を見直すとき、体育座りは体に悪い?劣等感を感じた子も
軍隊の名残りも…「体育ぎらい」の理由、教科としての本質を見直すとき、体育座りは体に悪い?劣等感を感じた子も
東洋経済education × ICT編集部
https://toyokeizai.net/articles/-/863321
多数派ではないものの、子どもたちの間に一定数存在する「体育ぎらい」。
「チーム競技の授業で味方の足を引っ張り友達から責められた」「一生懸命取り組んだのに、先生から『やる気がない』と怒鳴られた」など、ネガティブな経験を持つ子どもも少なくない。
本来、体を動かすことが大好きな子どもたちも体育ぎらいにさせている要因は何か。教科としての体育の本質、現状、課題、また教育の多様化が進む中、これからの体育教育のあり方とは。
筑波大学体育系助教の坂本拓弥氏に聞いた。
――2024年度スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、「運動やスポーツをすることがやや嫌い・嫌い」と回答したのは小学生男子6.7%
小学生女子13.7%、中学生男子9.7%、中学生女子23.2%。「体育、保健体育の授業があまり楽しくない・楽しくない」と回答したのは小学生男子5.4%、小学生女子10%、中学生男子8.6%
中学生女子16.2%でした。多数派ではないものの、子どもたちの間に一定数存在する「体育・保健体育嫌い」の要因について、坂本先生の考えをお聞かせください。
要因は、本当に多種多様です。例えば、体育授業の始まりや終わりの際の整列やあいさつ、行進の練習、服装のルールなどに見られる「規律の強制」や
クラスメイトの前で飛び箱やマット運動をさせられ失敗したときの恥ずかしさや劣等感。これらをはじめとして、子どもたちが体育ぎらいになる理由はたくさんあり、人によって異なるのが現実です。
実際、「校庭の砂や泥が体につくのがいや」「汗をかくのが不快」「プールや更衣室など人の目に体をさらすことに抵抗感がある」など環境への不快感
「先生の指導法が合わない」「先生に怒られるのがいや」といった教師のふるまいや言動への苦手意識、「ほかの人と比べられるのが辛かった」のような運動に対するコンプレックスなどもあげられます。
また、体育はほかの教科と異なり、グラウンド、体育館、プールなどいろいろな場所で体を動かし、それを他者に見られる経験を多くすることから
「快か不快か」といった感覚的な要素が強く現れてしまい、「好き嫌い」の価値判断の対象になりやすい面もあるでしょう。
――「体育の授業は軍隊のよう」「体育の先生は軍人みたい」という声も聞こえてきます。
明治から昭和の初期にかけて、日本では軍隊を退役した人を優先的に体育の先生として採用していたことがありました。
その後1945年に日本が太平洋戦争に敗戦し、学校教育の抜本的な改革が行われるまでの約70年の間、退役軍人が何らかの形で学校の体育に関わっていたと考えられます。
このことを、戦後80年が経過する2025年の現在から振り返ってみると、日本の学校教育における体育の歴史の約半分の期間、退役軍人と体育の先生は密接に関わっていたことになります。
その点を考えると、「軍隊」や「軍人」のイメージが現代の体育や体育教師に残っていても、決して不思議ではありません。
現に、号令、行進、整列の際の「気をつけ」や「休め」は軍隊の名残ともいえ、それらが形骸化して今も存在し続けているのではないでしょうか。
――「体育座り」は腰や内臓に負担がかかり体によくないのではないか、長時間の体育座りが体育嫌いにつながっているのではないか、という意見もあります。
引用元: ・軍隊の名残りも…「体育ぎらい」の理由、教科としての本質を見直すとき、体育座りは体に悪い?劣等感を感じた子も [おっさん友の会★]
音読すらまともに言えないやつがいるから配慮してたらキリないわ
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