「大腸がん」はヨーグルトを食べれば防げる 長期的な摂取で発症リスク低下の可能性 ハーバード大学研究
「大腸がん」はヨーグルトを食べれば防げる 長期的な摂取で発症リスク低下の可能性 ハーバード大学研究
アメリカのハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院の研究員らは、長期にわたるヨーグルト摂取が大腸がんの発症率に及ぼす影響についての研究を発表しました。
この研究結果は、学術誌「Gut Microbes」に掲載されています。この内容について中路医師に伺いました。
■研究グループが発表した大腸がんに関する研究内容とは?
編集部:
ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院の研究員らが発表した内容を教えてください。
中路先生:
ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院の研究員らによる研究では、腫瘍組織中のビフィズス菌の豊富さに着目し、ヨーグルト摂取と大腸がん発症の関連を調査しました。
研究対象は、アメリカの大規模な前向きコホート研究である看護師健康調査(NHS)と医療専門家追跡調査(HPFS)の参加者13万2056人です。
研究の結果、ヨーグルトを長期的に摂取した人は、ビフィズス菌陽性の腫瘍において大腸がん発症率低下の可能性が示されました。
一方で、ビフィズス菌陰性の腫瘍では、そのような関連は認められませんでした。特に近位結腸がんにおいて、この差異的な関連が観察されました。
ヨーグルトは腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを保ち、腸管のバリア機能を強化する働きを持つと考えられています。
ビフィズス菌は短鎖脂肪酸を産生し、炎症を抑えることで腫瘍の発生を防ぐ可能性があるため、ヨーグルトの摂取が特定の大腸がんリスクを低下させるメカニズムの1つと推測されます。
しかし、腫瘍ビフィズス菌の役割や、なぜビフィズス菌陰性の腫瘍には予防効果がみられないのかといった点は、今後の研究でさらなる解明が求められるでしょう。
今後の研究のさらなる発展が期待されます。
■大腸がんに関する研究内容への受け止めは?
編集部:
アメリカのハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院の研究員らが発表した、大腸がんに関する研究内容への受け止めを教えてください。
中路先生:
この研究により、ヨーグルトを摂取している人のビフィズス菌陽性の大腸がん発症リスクは20%低いことが示唆されました。
研究の特筆すべき点として、ヨーグルト摂取の効果は大腸がんの部位によって異なることが挙げられます。
日本での別の研究でも、ビフィズス菌を含むヨーグルトの摂取により、大腸がんのリスク要因と考えられている
毒素産生型の菌である「バクテロイデス・フラジリス」が除菌される可能性も示唆されています。
※略
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引用元: ・「大腸がん」はヨーグルトを食べれば防げる 長期的な摂取で発症リスク低下の可能性 ハーバード大学研究 [ごまカンパチ★]
ヨーグルトを信じなさい
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