会社の金450万を持ち出した子供3人のシンママに懲役2年の実刑判決。刑務所行き。子供は施設行き

判決を受けたのは福岡市に住む無職の女（44）です。

起訴状によりますと、女は事務を担当していた2つの会社の預金口座から現金をだまし取ろうと考え、2023年2月～10月の間に不正に作成した普通預金払い戻し請求書を長崎県諫早市にある金融機関の窓口に提出し、18回にわたり計450万円を横領した罪に問われています。

27日に開かれた公判で、長崎地裁の太田寅彦裁判官は「手口は悪質で常習性もみられる。示談も成立していない。規範意識の低さは厳しい非難を免れない」などとして懲役2年の実刑判決を言い渡しました。

判決言い渡し後、裁判官は被告の女が単身で3人の子どもを育ててきたことや横領した金を生活費や借金の返済にあてていたことなどを踏まえ「あなたが抱える色んな思いを他者が理解できるわけではないが会社のお金に手を付けたことは許されないこと」と実刑判決を言い渡した理由を改めて説明しました。

さらに、「子どもも3人いらっしゃる、どんな人生を生きていくかしっかり考えて下さい。こんな形で時間ができたことは皮肉で不本意だと思いますがしっかり考えて欲しいと思っています。今まで考える時間も持てなかったと思いますので」と語りかけました。

女はじっと裁判官の言葉を聞いていました。