さいたま市の集合住宅で「妹が刺された」と通報、１０代少女の死亡確認…２０～３０代の男を確保

少女が刺された現場周辺を調べる捜査員（１４日午後１０時１５分、さいたま市桜区で）＝今村錬撮影

　１４日午後８時２０分頃、さいたま市桜区栄和の集合住宅で、「妹が刃物で刺された」と同居する家族から１１０番があった。捜査員が集合住宅の入り口で、刃物で刺されたような傷を負い、倒れている高校生とみられる１０歳代の少女を発見。少女は搬送先の病院で死亡が確認された。

　捜査関係者によると、少女が男に殴られているとの目撃情報があった。捜査員が現場近くで、着衣に血が付いた２０～３０歳代の男を確保した。埼玉県警が殺人事件とみて関連を調べている。

　現場はＪＲ南与野駅から西に約２キロ・メートル離れた住宅街。集合住宅の周辺には規制線が張られ、捜査員が地面をライトで照らし、鑑識作業を行っていた。近くの店舗の従業員男性（２８）は「目と鼻の先でこんな事件が起こるとは」と、不安げな表情で話した。