「中国に関税をかけるのは分かるけど…」ケント・ギルバート氏が語る相互関税 「トランプさんの行動は米国人から見ても理解不能」
関税については目的がいろいろとあって、一つは制裁的な意味合いです。
相手国が不正に為替操作をしているとか、過度な補助金を出して安く商品を輸出しているとか。そういう行為に対してペナルティーを科して、自国の商品がフェアに競争できるようにする。
今回の「トランプ関税」も制裁的な意味合いが大きいわけですよね。トランプさんは各国に対して“貿易不均衡だ”と言っている。日本に対してもそう。だけど肝心の関税率を、どうやって計算したのか。
そもそも貿易不均衡は、物販だけでなくサービス業も含めて検討しないといけない。彼は非関税障壁の存在を主張しますが、さまざまなことを考慮しても、日本への関税率24%という数字に何の根拠があるのか分かりません。
「中国に関税をかけるのは理解できるが……」
もちろんトランプさんの発表した計算式なども読みましたが、分からない説明でした。彼を支持する人は賛成でしょうけど、本音を言えば僕は理解できなかった。本当にトランプさんは日米貿易の実態を分かっているのか。僕はアメリカ人だけど日本のことを知っていますからね。はたして他の国に対しても、ちゃんと理解した上で関税をかけたのか、不安を持つわけです。
例えば中国に対して関税をかけるのは僕も理解できますよ。中国は不正だらけだからね。カナダとメキシコに対して、これ以上、不法移民とか違法薬物をアメリカに流入させないためというのも分かります。
彼らは不正な行為を防ごうとする努力を十分にしていない、もっとやれよと。早急な対策を取ってもらいたいから関税をかけるのならば理解し、賛成する。実際に関税をかけられた国々も、努力すれば解除されるかもしれないでしょう。現時点で日本を含め約70の国・地域が交渉を申し込んでいる。
そうやって関税発動の根拠をキチンと明らかにすべきなのに、トランプさんはほとんど全ての貿易相手国に一気に関税をかけた。4年も任期があるのに急いでやる必要があったのか。それぞれの国に改善してほしいところを明示して、さもなければ関税をかける。そう言えばいいのに、日本に対しては明確な理由を示していないのは、ディールのやり方としてもアンフェアです。日本はどうすればトランプさんが満足するのかが分からず、材料不足で交渉できない状況になってしまっていますからね。
「アメリカ人から見ても、トランプさんのやり方は『違う』」
アメリカ国内を見ても、国民が一番気にしているのは長年苦しめられてきたインフレですよ。関税引き上げはインフレに直結する可能性が高い。トランプさんは“関税で産業界の景気が刺激されるから大丈夫”と言うけど、一番の刺激策は減税です。本来それを真っ先にやるべきで、実際に第1次トランプ政権では、減税後に一部の国へ関税をかけて、財源にするという順番でやっていました。
だからアメリカ人の側から見ても、関税そのものをダメとは言いませんが、トランプさんのやり方とタイミングは違うと思います。取りあえず最終判断をしばらく保留にしますが、端的に言って僕は現時点では納得していないし、荒っぽすぎると感じていますよ。
引用元: ・「中国に関税をかけるのは分かるけど…」ケント・ギルバート氏が語る相互関税 「トランプさんの行動は米国人から見ても理解不能」 [ネギうどん★]
検閲されてる?
経済ブレーンたちがちゃんといて
そいつらが提案してきたものを
やれと言ってるだけだけどな
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