駐日韓国大使「日韓は共同体になる努力を」　歴史問題、互いに配慮が重要

　李氏は、日韓国交正常化から60年を迎えた今年、両国は安定した関係を取り戻しつつあると指摘。「共同体になろうとする努力を民間レベルでも後押しする必要がある」と強調した。一方、歴史認識問題については、両国の政治家が「相手に配慮して発言することが重要だ」と述べた。

　李氏は、現在の国際情勢を踏まえると、日韓には「手を携えて協力していくことが求められている」と指摘。両国が自己本位な政策を講じるのではなく、互いの利益に資する方策を検討する必要があると訴えた。

　高市早苗首相の台湾有事に関する発言をきっかけとした日中対立については、「李在明政権は韓日関係も韓中関係も重視している」と説明。その上で、「日中関係が良くなるような雰囲気をつくることが韓国の役割」と述べた。

　韓国政府は、かねて模索していた原子力潜水艦建造について米国の承認を得ている。東アジアの緊張の高まりを懸念する声もあるが、「（安全保障に関する）全てを韓米同盟に依存するわけにはいかない」と強調。韓国が抑止力を高めるためには必要な政策で、「地域の安定に反するとは考えていない」と語った。　

12/5(金) 18:51 時事通信
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