【酒】アサヒGHD、英ディアジオの東アフリカ事業を買収　4600億円で

2025年12月17日 18:09
(2025年12月17日 19:21更新)

アサヒグループホールディングスは17日、英蒸留酒大手のディアジオから東アフリカ事業を買収すると発表した。買収額は約4654億円。ケニア、ウガンダ、タンザニア3カ国のビールやウイスキー事業を取得する。アフリカへの進出は初めてで、人口増加に伴い酒類市場で新たな需要獲得につなげる。

ディアジオの傘下で、ディアジオケニアの100%株式とユナイテッド・ディスティラーズ・ヴィントナーズ・ケニア（UDVK）53.68%の株式を取得する。一連の買収スキームで、東アフリカの3カ国で酒類事業を展開するイースト・アフリカン・ブリュワリーズ（EABL）の株式を間接的に65%保有する。2026年下半期に買収を完了する。

EABLの傘下には現在、ケニアでビールシェア首位の「セネター」のほか、ケニアとウガンダで販売するビール「タスカー」、タンザニアのビール「セレンゲティ」を持つほか、蒸留酒でもウォッカやジンの「クローム」がある。

EABLはディアジオのブランド、ビール「ギネス」やウイスキー「ジョニーウォーカー」、低アルコール飲料「スミノフアイス」を販売する。アサヒGHDは買収後も3カ国でこれらのブランドの販売を継続する。

対象事業の25年6月期の売上高は4%増の1546億円で、EBITDA（利払い・税引き・償却前利益）は同1%増の400億円だった。

健康意識の高まりから世界的に酒類需要が縮小しているなか、(略)

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC179GA0X11C25A2000000/