米国アカデミー賞、2029年からYouTube独占配信 テレビ中継終了へ
オスカーの授賞式は、2029年からYouTubeで観るのが当たり前になる(Monica Schipper/Getty Images) オスカーの授賞式は、2029年からYouTubeで観るのが当たり前になる(Monica Schipper/Getty Images)
ハリウッド最大の祭典が、大きな転換点を迎える。映画芸術科学アカデミーは水曜日、アカデミー賞授賞式を2029年以降、YouTubeで無料ライブ配信すると発表した。これにより、同年から地上波テレビでの中継は行われなくなる。8月にCNETが報じていた内容が、今回正式に確定した形だ。
YouTubeとの提携は複数年契約で、2029年から2033年までの授賞式配信に関する独占権をYouTubeが持つ。
アカデミー賞は1976年以降、米ABCが一貫して放送してきた。ABCとの契約は2028年まで続き、それまでは従来どおりテレビ中継が行われる。
今年3月の授賞式では、ABCでの放送に加え、Huluでも同時配信を実施。アカデミーはすでに配信プラットフォームとの併用を試していた。
2029年以降、YouTubeでは授賞式本編だけでなく、レッドカーペットの様子や舞台裏映像なども配信される予定だ。さらに、YouTube TVの加入者や視聴者は、アカデミー映画博物館の展示や、アカデミーが所蔵するプログラムをデジタル化したコンテンツにもアクセスできるようになる。
アカデミーのビル・クレイマーCEOとリネット・ハウエル・テイラー会長は声明で、「オスカーと年間を通じたアカデミーのプログラムにとって、YouTubeが新たな“本拠地”となる。多面的でグローバルなパートナーシップを結べることを非常に喜ばしく思う」とコメントした。
視聴者数は年々減少しているものの、アカデミー賞は今なお映画界で特別な存在だ。俳優やクリエイターにとって、金色のオスカー像は憧れの象徴である。アカデミーは今回の提携を通じて、授賞式への関心を再び高めるとともに、新しい視聴者層の獲得を狙う。
「アカデミーは国際的な組織であり、このパートナーシップによって、アカデミーの活動をこれまで以上に幅広い世界の観客へ届けることができる。会員や映画業界全体にとっても大きな意義がある」と、両氏は述べている。
なお、アカデミーおよびYouTubeの担当者は、取材に対する追加コメントには現時点で応じていない。
直近の第98回アカデミー賞授賞式は2026年3月15日にABCで放送予定。2028年に行われる授賞式100周年の記念回も、引き続きABCが中継を担当する。
https://japan.cnet.com/article/35241792/
CNET Japan2025年12月18日 07時15分
引用元: ・米国アカデミー賞、2029年からYouTube独占配信 テレビ中継終了へ [征夷大将軍★]
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