映画監督・榊英雄被告に懲役10年求刑　弁護側は無罪を主張

俳優を目指す女性らに乱暴した罪に問われている映画監督の榊英雄被告（55）の裁判が23日に行われ、検察側は懲役10年を求刑した。

榊被告は2015年と2016年に当時20代の女性2人に対し、「演技指導」などと称して乱暴した罪に問われている。

23日の論告で検察側は「圧倒的な立場の差を利用したもので、卑劣で悪質というほかない」と指摘し、榊被告に懲役10年を求刑した。弁護側は「女性側はキャスティングを得られることを期待し、自ら連絡を取っていた」として無罪を主張した。

最後に榊被告は「私は冤罪（えんざい）で無罪です」と述べた。

裁判は23日で結審し、判決は来年3月6日に言い渡される。

榊被告を巡っては、性被害を題材にした映画の公開直前に、過去に作品に出演した複数の女優から性被害を受けたとの訴えが出て公開が中止になるなどしていた。