紅白裏番組「ザワつく！」倒せるか　日テレ＆フジは人気番組の企画で勝負…大みそかの特番変遷

第７６回ＮＨＫ紅白歌合戦が３１日、午後７時２０分から放送される。同時間帯に各局は特番をそろえて対抗。

昨年まで４年連続で大みそかの民放トップの視聴率をマークしたテレビ朝日は今年も「ザワつく！大晦日」を放送する。裏番組は“１強”ムードのなか、日本テレビとフジテレビは人気番組の企画を抜てきするなど、各局がしのぎを削っている。

大みそかの風物詩になりつつあるテレビ朝日の「ザワつく！大晦日」。

長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子の３人が、世間をザワつかせている社会現象について独自トークを繰り広げる番組だ。大みそかは７年連続の登場で、歴代最長の８時間だった昨年は第２部（午後６時～７時半）の世帯平均視聴率１２・７％をマークし、４年連続で民放トップに輝いた。

今年は「ザワつく！大晦日　ドラマもやって大騒ぎＳＰ」「ザワつく！音楽会　昭和歌謡ライブで！年越しＳＰ」と題し午後５時から年越しまで放送。大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒らが参戦したスペシャルドラマを制作し、変化を加えてきた。

「ザワつく！」が台頭する前、１１年連続で民放１位に君臨していたのは日本テレビだった。恒例だった「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！絶対に笑ってはいけないシリーズ」が２０２０年で休止となり、近年は老若男女楽しめるコンテンツにシフト。

２３年は一夜限りで「伊東家の食卓」が復活し、昨年は「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります！」が大みそかに初進出した。

今年は午後６時から１１時半まで「『ヒロミが解決！八王子リホーム　大晦日ＳＰ』～豪華助っ人たちと、相撲部屋をつくる。～」を放送。「有吉ゼミ」（月曜・後７時）の人気企画で、ヒロミがＤＩＹのテクニックを駆使して悩みを解決していく内容だ。

ダウンタウン・松本人志が１１月に活動を再開し、「ガキ使」の復活を願う声もネット上にあがったが、今年も放送はなかった。

その「ガキ使」の“Ｖ１１”が始まる前にトップだったのがＴＢＳだ。２００１年から大みそかに格闘技を放映し、「レコード大賞」の放送を３１日から３０日に変更した０６年からは「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」の枠が拡大し、１０年まで続いた。

１１年から１７年までは大型スポーツ番組「ＫＹＯＫＵＧＥＮ」（前身含む）が定着し、その後はバラエティーにシフトした年もあったが、２３年からスポーツ番組に回帰。今年は２年連続で「大晦日オールスター体育祭」を開催し、「ＳＡＳＵＫＥ」や「赤坂５丁目ミニマラソン」など同局の人気コンテンツにアスリートや俳優陣が挑む。昨年は木村拓哉が総合優勝を果たし話題を集めた。

２１年まで格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ」が定番だったフジテレビは、２２年から３年連続で、ハンターから逃げた時間に応じて賞金を獲得するバラエティー「逃走中」を放送した。

今年は「新しいカギ」の特番を抜てき。霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコがレギュラーを務めるお笑いバラエティーで、昨夏の「ＦＮＳ２７時間テレビ」では３組が総合司会を務めた。

６時間超の特番のメーンは高校生がダンススキルを競う「カギダンススタジアム」で、若年層をターゲットに据えた。

テレビ東京は半世紀以上続いている年末恒例の歌番組「第５８回年忘れにっぽんの歌」と、９年連続の「孤独のグルメ２０２５大晦日スペシャル　おかわりは、五郎セルフで運びます！」を放送する。前者は１１年ぶり、後者は５年ぶりに一部生放送と力を入れてきた。

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