ニューヨークはマンハッタンの一等地、ミッドタウンの41丁目。観光客が闊歩するざわざわした大通りから少し入った場所に、看板もなくひっそりと佇む店がある。一見何の店かさっぱりわからないが、控えめな表札には日本語と英語で店名が小さく入っている。
筆者はそれに気づかずおおかた通り過ぎるところだった。インターフォンをそっと押す。
2025年11月『ミシュランガイド』米北東エリア部門が発表され、日本人経営の鮨店が新たに(そして鮨では全米唯一)最高評価の三つ星レストランに昇格し、飲食業界を賑わせた。
この店こそが「すし匠」(Sushi Sho)である。15歳で鮨の世界に入った中澤圭二さんが東京、そして2016年に進出したハワイを経て、24年3月にオープンした江戸前鮨の店。
中澤さんはたった1年半強で競争が苛烈なニューヨークの鮨業界のトップシェフに躍り出た。地元はもちろん海外からも舌の肥えた食通が、中澤さんの握る鮨を求めてやって来る。
ミシュラン星への栄誉自体へのこだわりはそれほどないと言い、「それより、大谷翔平選手の活躍で野球を見る人が増えたように、(この機会が)自分の発信するきっかけになれば」と中澤さん。「実は私がアメリカから伝えたいのはアメリカ人に向けてじゃなく、日本人に向けてなんです」
アメリカから日本人に伝えたいこととは何だろうか。
「日本の報道を見ているとね…」と中澤さん。「アメリカは給料が高いって言われていますよね。日本だけにいる人ってまったく気づかないけど、これって日本がどれだけ安くなっているかっていうことなんですよ」
確かに、アメリカのみならずヨーロッパから訪日客が増えているのは、日本文化の素晴らしさはもちろん、物価の安さにほかならない。
「アメリカは高いんじゃなくて、日本が安すぎるっていうことなんですよ。そこを日本人はまず認識した方がいいと思うんです」
https://gendai.media/articles/-/163293
「アメリカから日本人に伝えたいこと」はほかにもある。中澤さん自身がアメリカに移住して10年で見えてきた「景色」だ。
「日本も日本の職人も素晴らしい。鮨だけでなく日本酒、日本茶、漆、備前焼き、藍染め……。すぐ横にこんな素晴らしいものがたくさんあって、外国人がその価値に気づいているのに、日本人が日本を見ていないし価値を一番わかっていなくてもどかしいです」
この要因の一つは日本のメディアが「安売りこそ正義、値上げこそ悪」という風潮を作ってしまったことにあるのではないかと中澤さんは分析する。
中澤さんが鮨業界に入った半世紀前、鮨屋は現在のような地位とはほど遠い存在だったというが、
「雑誌やテレビ、漫画の影響で人々が一億総グルメ化して鮨や職人のステータスも上がっていった。価値が上がったことで我々は探究し勉強し続けた。そして価値に見合った価格に引き上げ『進化』させてきたんです。だけど日本のメディアは激安こそが美徳、値段が高いことが悪と見たりするところもある。それでは進化していかないですよね。一番大切なのは価値なのです」
「日本人は本当はすごいのに痩せ我慢をするからストレスが増えるんです。『うちは値上げしない』なんて言う人がいますが、いい顔をしなくていいじゃない?痩せ我慢はやめましょうよ。私の店ではきちんと価値をわかってくれる人に堂々と利幅をいただき、我々の価値を世界に示したいと思っています」
そちらからみればね
どん兵衛なんか800円で売ってるんでしょ
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