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一般的なレアアース精製は、環境に三つの大きな負荷をかける。まず大量の酸と有機溶媒。精製の核心である溶媒抽出では硫酸、塩酸、硝酸などの強酸を大量に使う。イオン吸着型レアアース鉱の分離では、鉱石1トンあたり、塩酸や水酸化ナトリウムを多量に投入する。これらの廃液処理が、精製コストを大きく左右することになる。
次に放射性物質の問題だ。陸上のレアアース鉱石には、トリウムやウランなどの放射性物質を含むものが多い。精製過程でこれらを分離・管理する必要があり、放射性廃棄物として厳格な管理が求められる。これが先進国でのレアアース精製を困難にしてきた最大の要因だ。
そして膨大な廃棄物。鉱石から取り出せるレアアースは、重量比でわずか数パーセント。残りの大半は、重金属や薬品を含む廃棄物として残る。レアアース1トンを生産する過程で、数千トン規模の尾鉱や処理残渣が発生する。これをどう処理するかが、最大の懸念事項なのだ。
中国内モンゴル自治区の包頭市は、世界最大級のレアアース精製拠点だが、同時に「環境破壊の象徴」でもある。市の郊外には通称「テーリングダム」と呼ばれる巨大な廃液貯蔵池が広がる。放射性物質、重金属、酸性廃液が混ざり合った、文字通りの「地獄の湖」だ。衛星写真でも確認できるこの尾鉱池は、地下水汚染の懸念が指摘され、周辺住民に健康リスクへの不安を与えてきた。
引用元: ・国産レアアース試掘成功の暗部 精製には硫酸塩酸硝酸の大量消費 放射性物質含む数千㌧規模の処理残渣 [878978753]
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