2月16日、出水駅に入ってきた肥薩おれんじ鉄道の列車を運転するのは永村大飛さん(31)。熊本県の第三セクター・くま川鉄道(人吉温泉-湯前、24キロ)からの「助っ人運転士」だ。
くま川鉄道は2020年7月の熊本豪雨で被災し一部区間が運休中だ。運転士不足のため減便に入ったおれんじ鉄道の打診を受け、昨年4月、運転士2人を出向させた。
永村さんは24年12月に免許を取得した。「くま川に比べ運行速度が速く、カーブも多い。運転の難易度が上がる分、ブレーキの感覚を身に付けるいい経験になっている」とこの10カ月を振り返る。
「同じ三セクとして助け合いの思いで協力している」とくま川鉄道の担当者。ただ、運休区間は26年9月までに復旧する見込みで、「全線再開となれば、うちも運転士が不足する状況」という。出向は3月末で終了となる。
「これでは養成機関と変わらない」。おれんじ鉄道の中村誠希社長(61)は、運転士不足の現状をこう表現する。
おれんじ鉄道によると、23、24年の2年間で20、30代の若手運転士を中心に18人が退職した。25年4月時点の在籍者は27人と必要定員(37人)に10人届かない。26年3月末までにさらに4人が職場を後にする予定だ。
運転士養成には研修や資格取得で1年ほどかかる。JR九州からの人員支援で複数出向中の運転士は中高年が多い。おれんじ鉄道は定年や体調不振による年3、4人の退職に備え新型コロナウイルス下も計画的に採用を進めてきたはずだった。
退職者急増の背景には、コロナ禍が落ち着き、鉄道各社がそれまで控えていた採用を再開したことがある。おれんじ鉄道の運転士は全国から集まっており、地元出身が少ない。待遇面で優位な大手鉄道への流出や地方鉄道へのUターン転職を促しやすい環境だったといえる。
昨年2月からは運転士不足により一部列車の運休を開始。8月には上下51本のうち3割超に当たる18本に拡大した。観光列車「おれんじ食堂」も運休中だ。中村社長は「利用者の利便性が損なわれただけでなく、経営的にも大打撃」と残念がる。
業界全体が運転士不足の中、資格を持つ「即戦力」は魅力的な人材なのだ。
県外への転職が相次いだのを教訓に、中村社長らは昨年7月から沿線への採用活動を強化し、各地の企業説明会への参加を増やした。国が24年、鉄道運転士の免許受験資格を20歳から18歳に引き下げるという追い風もあり、運転士候補として高卒者の新規採用が見込めるようになった。熊本、鹿児島両県の高校計37校を初めて訪問。鹿児島県内の高校には県職員が同行した。
働きかけが実り、26年度には新卒を中心に7人の運転士候補を確保し、初めて高卒も採った。現在養成中の4人も含め、27年夏以降は33人まで回復、定期列車の運休を解消できる見通しが立った。
「買い物や通院など日常使いの人が鉄道を離れてしまう。一日でも早く戻さなければ」。中村社長の言葉には決意とともに焦りがにじむ。
南日本新聞 | 鹿児島2026/02/26 17:00
https://373news.com/news/local/detail/229852/
引用元: ・資格取らせても若手は次々転職「これでは運転士養成機関だ」人員不足で運休続く肥薩おれんじ鉄道 利用者離れ拍車を懸念 [七波羅探題★]
居ると思うな
低賃金奴隷
地元に骨を埋める中高年を雇えばいいのに
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