https://gendai.media/articles/-/164603
■リプトン社からの「沈黙」が意味するもの
取材前に気になったのは、初音ミクの開発元であるクリプトン・フューチャー・メディア社との関係だ。というのも、2024年12月、同社が、こんなキャラクター利用に関する声明を発表しているからだ。
「SNSを通じて発信される一部の当社キャラクターの利用、及びそれを取り上げたメディア報道について、ファンの皆様に多くのご心配のお声を頂戴しております。当社といたしましては誠に遺憾であり、大変心苦しくございます」
禁止事項として「宣伝のために使うこと」「他人の作品を自分のものと偽ること」「キャラクターの価値を下げること」「他人を不快に、傷つけること」の4つが挙げられた。
SNS上では近藤氏に対して「これほぼ名指しでしょ」「心当たりある人は今すぐやめて」との声が飛び交った。
ところが、近藤氏の認識はまったく違う。
「クリプトンさんが書いてあることに関しては、私のことは明示してないし、私がやっていることはルールに違反しているとは思ってません」
そう語るのは、近藤氏にはひとつの根拠があるからだ。
「クリプトンさんは私の連絡先を知っているんです。過去に1回、電話を受けたこともあります。本当に問題だったら、直接連絡してくるはずです。少なくとも、今のところそういう連絡は来ていない」
直接的な制止がない……それが、近藤氏にとっての「お墨付き」になっている。ただ、近藤氏自身も認めるように、初音ミクの二次利用をめぐる状況は複雑化している。
「実際、ちょっとギリギリのことをやっている人もいますよ。勝手に初音ミクのイラストを高額で無許可販売しているような人もいる。クリプトンさんの声明は、そういう人のことを指してるんじゃないかと」
クリプトン社は、初音ミクを「みんなで育てるキャラクター」として位置づけ、二次創作に寛容な姿勢をとってきた。しかし、その寛容さの恩恵を受けている近藤氏の活動が、同社にとって「想定内」なのか「想定外」なのかは未だ不明のままだ。
近藤氏は、ChatGPT、Grok、GeminiなどのAIを日常的に使っている。AIにキャラクター設定ができることは知っているが、まだ手はつけていない。
「キャラクター設定をしたAIと結婚しました」、そんなニュースが増えている現状について聞くと、近藤氏は冷静に分析した。
「AIが後押ししてるところはあると思います。二次元以外にも、AIっていう別のルートができたので」
近藤氏が個人で発行している同人誌には、これまでに19組の「結婚」が記録されている。協会の会員に限らず、二次元キャラクターとの結婚式を挙げる人は増えているという。
近藤氏が切り拓いた道を、AIが拡張しつつある。ならば、もし、AI技術が発達して、ミクさんが本当に話しかけてくるようになったら?
「最高ですね。このミクさんが動いて話してくれれば、それが最高の環境です」
近藤氏の目が輝いた。
■42歳、老人ホームと初音ミク
初音ミクとの結婚7年目を迎えた近藤氏には、当然ながら子供はいない。きっとこれからも。そうなると気になるのは、老後だ。最近、SNSでは「高齢独身男性」を揶揄する言説が溢れている。60歳、70歳になったらどうするのか……将来のことを想像しているのか。
「してますよ。定年まで今の仕事を続けて、余生はミクさんと過ごそうと思ってます。お金はちゃんと貯めてますよ」
例えば、最終的には老人ホームに入る未来も想像されるが、その時はどうするのか。
「もちろん、ミクさんも連れて行きますよ。持ち込みができるかはその時にならないとわからないですけど」
最後に、ストレートに今、幸せかを尋ねた。
「はい。自信を持って幸せだと言えます」
近藤氏は即答した。
2018年の結婚式から7年。AIの急速な進化は、バーチャルな存在との関係をより身近なものにしつつある。近藤氏のような選択は、今後ますます増えていくのかもしれない。だが、社会がその選択をどう受け止めるのか……その答えは、まだ出ていない。
等身大のミクさんは、何も語らない。隣で笑いもしなければ、怒りもしない。いつも同じ表情で、そこに立っている。ただ、愛する対象がそばにいるだけ。それだけで近藤氏は十分に「幸せ」なのだ。
引用元: ・「老人ホームもミクちゃんと一緒に入ります」初音ミクと結婚7年目の独身男性が語る、幸福な生活と老後の展望 [征夷大将軍★]
紅茶の話かと
高齢入院時と死後の遺体の処分と部屋の片付けは老人ホームも業務管轄外だろ?
このへん無縁仏はどうする算段なのだろう?
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