富山県上市町の製薬会社「池田模範堂」の虫刺され・かゆみ止め薬「ムヒ」が今年、発売から100年を迎えた。現在はチューブやプラスチック容器に入っているムヒの初代は、缶入りだった。だが、現物も資料も現存せず、同社は「会社の原点で、100年の歴史が詰まっている。持っている人がいたら連絡して」と呼びかけている。
(松本彩和)
◼天下無比、唯一無比
1909年(明治42年)創業の同社は、家庭を訪問し配置薬を届ける「売薬さん」が原点だ。富山やその近隣だけでなく、遠く東北地方にも足を運んでいたという。
ただ、業者同士の競争が激しく、顧客からは「他にないような薬を持ってきてほしい」との要望が多かった。初代社長の池田嘉吉は独自性を出そうと「薬を仕入れて売るだけじゃだめだ」と、製薬業への業態転換を決意した。
当時は、各地で養蚕業が盛んだった。虫に刺されてかゆくても、「蚕に影響するので殺虫剤が使えない」との嘆きの声を聞いた嘉吉は、虫刺されとかゆみ止めに効く薬をひらめいた。
こうして26年(大正15年)に誕生したのが、缶入りのワセリン軟こう・ムヒだ。「天下無比、唯一無比」から、商品名をとった。漢字表記の薬が多い中、あえてカタカナを使い、分かりやすさを意識した。初めて「虫刺され」をうたった商品は評判を呼び、全国にその名が知れ渡った。
◼誰も姿を見たことがない
「100年売れ続けてきたことは、純粋にすごい。ムヒは会社の屋台骨。おろそかにするなと先代社長の父・嘉道から言われてきた」と語るのは、同社の池田嘉津弘社長(66)だ。現在では、チューブ入りの軟こうタイプからスティックタイプの液体、子ども用の貼り薬と商品の形態は広がり、香港や台湾、東南アジアにも輸出されている。
100年間一貫して上市町で生産し、雇用を創出。地域の小学校では薬にまつわる出前授業を開くなど、地元密着で歩み続けてきた。「ムヒのブランド力があったからこそ、多彩な商品に広げられた」とし、「挑戦者魂のこもった初代ムヒに触れたい」と希望する。
ただ、初代ムヒが売られていた期間は、発売からわずか1年。「言い伝え」でしか存在を知らず、誰もその姿を見たことはない。
「平らな金属缶に入っていたらしいと、父から聞いた」と池田社長。会社や池田家に現物や写真などの資料は残っていない。
池田社長は「これからの100年もいいものを作るため、初代ムヒに詰まった嘉吉のパワーを感じたい。心当たりのある人は、情報を寄せてほしい」と呼びかけている。情報提供は、同社広報担当(電話番号はソース記事参照)へ。
[読売新聞]
3/8(日) 7:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/da4b86ab0101c8c50db2c6eba1d4a36aeb2e156f
引用元: ・【天下無比、唯一無比】「100年前のムヒ」を池田模範堂社長が探してます…写真も残っていない「初代」、缶入りという言い伝えも [煮卵★]
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