「いじめられた子」より「いじめた子」を抱きしめるべき…児童精神科医が語る「いじめが起きる悲しい理由」
「いじめられた子」より「いじめた子」を抱きしめるべき…児童精神科医が語る「いじめが起きる悲しい理由」
「いじめっ子」――友達をいじめる子というのは、友達と悲しみを分かち合う力がない子なのです。ほとんどのケースが、うんと小さいときに親と喜びを分かち合うことがなかった、あるいはとても少なかったという子たちです。
子どもを喜ばせることがなによりの喜びだ、と思って育ててもらった経験がなかったのでしょうね。喜びを分かち合うことを知らない子は、悲しみを分かち合うことができない。いじめっ子というのはその典型的な姿です。
保育園などで、ほかの子をいじめる子がいた場合、私は「いじめられた子をなぐさめるのではなく、いじめた子を抱きしめてあげてください」といつもアドバイスをしています。
もちろんいじめられた子にもケアをしてあげる必要もありますが、もっと気をつけて見てあげてほしいのはいじめた子のほうです。「もうしてはいけない」と言うのではなく、「○○ちゃんも悲しいんだよね」と言ってあげるだけでいい。
ほとんどの場合、子ども自身もいじめることが楽しくてやっているわけではないのです。悪いということがわかっています。だからこそ「やってはいけない」「二度としないでね」という言葉は使うべきではないのです。乱暴なことをした子、いじめた子は、いじめられた子ども以上に傷ついた子どもだからです。
これは家庭でも同じことで、「そういうことをする子は大嫌い」「そんなことをしたらもう家においてあげない」というような言葉で叱ってはいけません。
そう感じさせる言葉を使わないでください。
詳しくはこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/994034cf5ac93a880099e474b1866dee40de29db
引用元: ・「いじめられた子」より「いじめた子」を抱きしめるべき…児童精神科医が語る「いじめが起きる悲しい理由」
小学校低学年なら、まだ、それで救えるかもね
佐々木 正美(ささき・まさみ)
児童精神科医
1935年、群馬県生まれ。2017年没。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科、東京大学精神科、東京女子医科大学小児科、小児療育相談センターなどを経て、川崎医療福祉大学特任教授。臨床医としての活動のみならず、地域の親子との学び合いにも力を注いだ。専門は児童青年精神医学、ライフサイクル精神保健、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」研究。糸賀一雄記念賞、保健文化賞、朝日社会福祉賞、エリック・ショプラー生涯業績賞などを受賞。『子どもへのまなざし』(福音館書店)、『子どもが喜ぶことだけすればいい』『子どもの心はどう育つのか』(以上、ポプラ社)など育児、障害児療育に関する著書多数。
真っ先に本田と春麗が思い浮かんだ
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