【自公維】維新の「後出しじゃんけん」に与党戸惑い 政策協議、文言巡り最終盤で足踏み
【自公維】維新の「後出しじゃんけん」に与党戸惑い 政策協議、文言巡り最終盤で足踏み
自民の小野寺五典政調会長は21日午後、記者団を前に「長時間議論を尽くし、いい内容に仕上げることができた」と述べ、維新と実質合意にこぎつけたことに安堵の表情を浮かべた。ただ、実質合意に至る交渉は難航を極め、同日午前の段階でも周囲に「なかなか難しい」と漏らしていた。
予算案への賛成を得たい自民は当初、維新が要求する7年度からの高校無償化に難色を示していたが、所得制限なしで公立の無償化を先行実施するなど譲歩を重ねた。焦点となった私立への支援金に関しては、石破茂首相が衆院予算委員会で「45万7千円」という具体的な数字を示し、引き上げを明言した。維新の前原誠司共同代表も首相答弁を評価し、18日のテレビ番組で予算案への対応について「私の中では決まっている」と賛成を示唆した。
合意間近とみられた3党協議の雲行きが怪しくなり出したのは19日だった。維新の役員会で示された合意文書案に反発の声が上がったのだ。
特に社会保険料改革の内容に不満が強く、一部議員は合意文書案に維新が掲げる医療費総額の年間4兆円削減の数値目標を書き込むよう強く迫った。
翌20日、維新の青柳仁士政調会長は党内の意見を踏まえ、3党協議で突如、「4兆円」の明記を求めた。維新の「後出しじゃんけん」に与党側は戸惑いを隠せなかった。自民幹部は「いきなり出てきた話だ。維新は4兆円の根拠を示さない。そんなものを書くことはできない」と憤った。
維新の吉村洋文代表が文言の書きぶりに強くこだわったことも妥結目前での交渉が停滞した一因だった。
前原氏は来週にも党内手続きを経て与党と最終合意する意向だが、円滑に党内で了承されるかは見通せていない。維新内では現執行部の主流派と、前執行部を中心とする非主流派の対立がくすぶるからだ。
こうした不穏な動きを踏まえてか、3党政調会長は21日の協議後、記者団に対し、今後、各党内での手続きが残っているとして「合意」ではなく、「議論終結」だと説明した。(小沢慶太、千田恒弥)
産経新聞 2025/2/21 19:46
https://www.sankei.com/article/20250221-VMKQZ2UAGJMBBBSLRT2ZCT4ERM/
引用元: ・【自公維】維新の「後出しじゃんけん」に与党戸惑い 政策協議、文言巡り最終盤で足踏み [蚤の市★]
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