【速報】量子自殺
【速報】量子自殺
【画像】《稀代の天才》アインシュタインが悔やんだ「生涯最大の過ち」
空間、重力、量子、確率……
目に見えず、手でも触れない未知のものに囲まれている人類は
とりあえずどこかに歩きはじめるため思考実験によってその正体の見当をつけてきた
思考実験とは
自然を拷問にかけ、極限まで追い込んで隠れた真理を「白状」させる行為だ。
仮説をどう立てるかも、設定をどう変えるかも、頭の中では自由自在。
だから思考実験は奇想天外で面白い。
人生の岐路でも役に立つその手法を思考実験の「名作」を通して学ぼう
*本記事は、工学博士でありながら家業の旅館の経営者(現在は旅館の経営は引退)という異色のキャリアをお持ちの榛葉豊氏の著書『思考実験 科学が生まれるとき』(講談社ブルーバックス)を抜粋、編集したものです。
量子力学では、波動関数というものをどう解釈するかは、量子力学草創期からの大問題でした。大きくいえば、波動関数とは何か物理的な実在を表現しているものなのか、それとも単に、測定結果Aと測定結果Bとの間に、ミクロ世界で通用する関係を与えるための計算をする道具なのか、ということです。
その考察において持ち出されたのが、悪名高い「波束の収縮」という概念です。本書でもすでに取り上げましたが、あらためていえばこれは、ミクロの世界で測定された値は、測定前の波動関数からボルンの確率解釈によって計算される確率で与えられ、波動関数はその測定値に対応した関数に「収縮」するというものです。これがボーアの思想を中心として成立したコペンハーゲン解釈ですが、難点は、観測者という存在が必須であることです。
当初はそれでも問題は発生しないと思われていて、とくに日本ではコペンハーゲン解釈以外の解釈を主張するのは御法度でしたが、やがて、この解釈は非常にいやだと感じる人たちも現れ、多くの反論や改良案が提出されてきました。
なかでも20世紀の後半以降から勢力を増してきたのは、観測者なしの解釈、波束の収縮なしの解釈といわれる「多世界解釈」です。
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