【国立病院 看護師などが全国一斉ストライキ 賃上げ求め】看護師 「ほかの企業などの賃上げを聞き患者さんの命を守る仕事を軽くみられている気がします、仕事に見合った賃上げをしてほしい」

ストライキを行ったのは独立行政法人・国立病院機構が運営する国立病院の看護師などおよそ1万7000人の医療従事者でつくる「全医労」＝全日本国立医療労働組合です。

このうち、東京 目黒区の東京医療センターの前では組合員2人が始業時間の午前8時半から1時間のストライキを行い、「賃上げをして人手不足をなくしてほしい」などと訴えました。

労働組合はことしの春闘で
▽常勤職員は基本給を月4万円
▽非常勤職員は時給で250円以上のアップを求めて27日まで交渉を重ねてきましたが、経営側は業績の赤字を理由に賃上げできないと回答したということです。

組合によりますと、全国一斉のストライキは2年ぶりで、診療などに影響が出ないよう28日は119の国立病院でそれぞれ参加者を2人に限定して実施したということです。

参加した30代の看護師は「ほかの企業などの賃上げを聞き患者さんの命を守る仕事を軽くみられている気がします。仕事に見合った賃上げをしてほしい」と話していました。

「全医労」の松本よし子 副委員長は「このままでは国立病院の機能自体がなくなってしまうのではないかと心配している。全国で賃上げの声を上げて経営側の姿勢を変えていきたい」と話していました。

労働組合は3月も団体交渉を予定していて、回答の内容によっては再びストライキも検討するということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250228/k10014735901000.html