「日本人と摩擦を生む人もいますが、多くは平和に暮らしています」元宿場町で人口の1割超が外国人の街「蕨」の実態と住民たちが語る魅力
「日本人と摩擦を生む人もいますが、多くは平和に暮らしています」元宿場町で人口の1割超が外国人の街「蕨」の実態と住民たちが語る魅力

末並 俊司 : ライター 2025/03/15 5:45
末並俊司さんの人気連載「首都圏、住むとちょっといい街」。今回は蕨市の中心~周辺エリアを散策します
ワラビスタン・シティとして注目される街。狭い。過密。多国籍。マイナスと思われがちな特徴は、すべて住みやすさの裏返しだった。
建築会社や不動産会社などが毎年発表する「住みたい街ランキング」。トップテンの顔ぶれを眺めると、常連の吉祥寺や恵比寿、新宿、目黒、最近だと北千住や大宮なんかも人気だ。しかし、どれも「まぁそうだろうな」と思えるような街ばかり。
(中略)
ワラビスタンの街と言われるが…
さて、蕨市といえば外せないのが外国人の多さだ。
2025年3月現在で蕨市に住む外国人の数は9590人。既述のように、蕨市の人口は7万6157人だ。実に1割以上が海外から来た人たちなのである。その中には近年なにかと話題にのぼるクルド人も含まれている。
クルド人とは、トルコ、イラン、イラクなど中東北部の山岳地帯「クルディスタン」に住む民族である。蕨にも多く住むことから、クルディスタンをもじってワラビスタンといった言葉がネット界隈ではよく見られる。
クルド人は、各国で迫害されることも少なくない。これから逃れるために様々な国に亡命するクルド人もいる。その一部が日本にも住んでいるのだ。
彼らが本当に迫害されているのか、日本での難民申請は正当なものなのか、そうした問題にここでは触れない。
2021年から、蕨市や川口市に住むクルド人のための日本語教室や、生活相談などの支援を行っている任意団体「在日クルド人と共に」の代表・温井立央氏は次のように語る。
「ワラビスタンねぇ。まぁ、そうした呼び名があることは承知していますが、実際に多いのはやはり川口市です。この事務所では定期的に在日クルド人のための日本語教室などをやっているのですが、ここに来るのも多くは川口在住のクルド人です」
取材したのは2025年2月の某日。「在日クルド人と共に」では、日本語教室が行われていた。高校生くらいの若者から、筆者と同年代のおじさんまで、中には体が大きくイカつい感じの人もいる。
近年、クルド人を取り巻く問題をメディアは多く取り上げるようになった。国会の場でも「在留資格のない人は、悪さをする人も多々いる」といった言葉を吐く現職国会議員までいる。
全く環境の違う国にきて暮らしているのだから、軋轢はあるだろう。繰り返すが、そうした問題にここでは触れない。ただ、蕨市や川口市には現実として3000人のクルド人が暮らしていると考えられている(「在日クルド人と共に」HPより)。
前出の温井氏が続ける。
「家の娘が小学生の頃、同じクラスに中国人のお子さんがいて、僕の妻がそのお母さんの相談に乗っているうちに、在日外国人の生きづらさに直面するようになったんです。そうしたことから、クルド人の人たちの問題に目が行くようになったのが、今の活動に取り組むことになったきっかけです。
当たり前の話なんですけど、クルド人もごくごく普通の人たちです。解体業などの会社を立ち上げて、働いている人もいます。日本人と、摩擦を生む人もいますが、多くは平和に暮らしています」
そうしたクルド人、Aさんに話を訊いた。
「私はね、日本が大好きですよ。状況が許すなら、ずっと日本に住みたいと考えています。
中には問題を起こすクルド人もいますが、だいたいが、考え方のちょっとした違いなんです。話せばわかる。解体の現場で、私達の仕事のやり方に対して、怒ってくる日本人もいるのだけど、話せばわかってもらえる。
私たちも相手の話を聞いて仕事のやり方をかえる。だいたいうまくいきます」
そもそも、どうして川口市や蕨市にクルド人が多いのか。
「私は親戚を頼って、ここに来ました。その親戚も知り合いを頼ってやってきた。もうずっと前になるけど、クルド人の誰かがまずこの辺りに住んだんでしょうね。
もう10年も20年も前のことなので、誰が最初なのかわからない。だけど、暮らしやすいからこそ、ここに来て、暮らしやすいからこそ、ここにずっといるのだと思います」(Aさん)
Aさん曰く、川口市や蕨市の人たちはとても気さくで優しい人たちばかりなのだそうだ。事実、この地域は外国人に対してかなり開かれた社会だと言える。
(後略)
※全文はソースで。
引用元: ・「日本人と摩擦を生む人もいますが、多くは平和に暮らしています」元宿場町で人口の1割超が外国人の街「蕨」の実態と住民たちが語る魅力 [少考さん★]
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