【大阪・関西万博】熱中症救護「想定外」懸念、傷病者1日150人…愛知万博基準疑問の声
【大阪・関西万博】熱中症救護「想定外」懸念、傷病者1日150人…愛知万博基準疑問の声
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2025/03/17 05:00
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大阪・関西万博の会場で、突然、来場者の一人が倒れた。駆けつけた救護隊が大屋根(リング)の外側にある診療所に運ぶ。重症だ。医師が応急の処置を行い、大阪市消防局の救急隊に引き継ぐ。患者は救急車で市中心部の救急病院へ――。
9日、大阪湾に浮かぶ人工島・ 夢洲ゆめしま (大阪市此花区)では、医療関係者約60人が救護訓練を行っていた。大阪府医師会の副会長・宮川松剛(66)は、「考えられる範囲のことは十分できる態勢になった」とうなずく。
会場内には3か所の診療所を設け、医師や看護師らを最大55人配置。医師会は期間中、延べ144人の医師を派遣し、重篤なケースでは、大阪市内64の協力病院に救急車やドクターヘリで搬送する態勢も整えた。
宮川は「会場でできる治療は限られている。適切にトリアージして関係機関につなげられるかどうかに尽きる」と気を引き締める。
■来場者の0.1%
ただ、大規模イベントには「想定外」が起こりうる。関係者が懸念するのは、会期(4月13日~10月13日)を直撃しかねない猛暑だ。
日本国際博覧会協会(万博協会)は、来場者全体の0・1%に当たる1日約150人の傷病者が発生し、うち3%程度が重症と想定する。2005年の愛知万博など、過去の万博の実績からはじいた。
愛知万博では、半年の会期中に313件の熱中症患者が出た。ただ、当時とは状況が異なる。23、24年の6~8月の平均気温(全国)は、平年より1・76度高く、1898年の統計開始以降、最も暑かった。温暖化の影響とみられ、大阪市の昨年の猛暑日(35度以上)は41日に上る。
防災・危機管理政策に詳しい永松伸吾・関西大教授は「危機管理上の想定は平均ではなく、常に最悪の事態を考えて備えるのが原則。過去の万博の基準で大丈夫なのか」と疑問を呈した。
万博協会は▽テントやパラソルの設置▽ミストやスポットエアコンによる送風▽遮熱性舗装や植栽による地表面の高温化防止――などの対策を打ち出した。
23年夏に千葉市で開かれた音楽フェスティバル「サマーソニック」では、開演を待っていたファンが次々に倒れ、救護所に100人以上が殺到する事態を招いた。万博を所管する経済産業省幹部は「暑さの問題は蓋を開けてみないとわからない」と頭を悩ませる。
■徒歩で1キロ
来場を検討する人たちからは、安全性を不安視する声が上がっている。
大阪府内では、小中学生の無料招待を計画しているが、4市町(2月時点)が見送りを決めた。吹田市の担当者は「昼食をとる休憩所にエアコンもなく、安全性が確保できない」と話す。
会場を視察した大阪市の旅行事業者の代表は、観光バスの乗降場所から入場ゲートまで約1キロ・メートル歩くことを問題視。「夏場は危ない。高齢のお客さんには勧められない」と打ち明けた。
万博協会は当初、予約制による「並ばない万博」を実現し、パビリオン内で涼をとってもらう計画だった。ただ、複雑な購入・予約システムが不評で、ネットに不慣れな人に向けて当日券を導入したことで、「高齢者ほど外で並ぶという皮肉なことになりかねない」(万博協会職員)との声も出ている。
■災害にも備え
地震や台風など非常時への備えも急務だ。夢洲へのアクセスは橋とトンネルに限られ、孤立化のリスクをはらむ。
万博協会は15万人が3日間過ごせる90万食分の食料を会場に備蓄した。だが、避難場所となる屋内スペースは不足気味で、海外パビリオンなども活用しなければカバーできない。
台風の接近時には「計画閉園」も検討するが、判断の基準やタイミングは明らかにされていない。仮に閉園すれば収益面で大きな損失が出るが、判断が遅れれば来場者を危険にさらすことになる。大阪府幹部は「納得できる基準を示さなければ批判や混乱を招いてしまう」と懸念する。
引用元: ・【大阪・関西万博】熱中症救護「想定外」懸念、傷病者1日150人…愛知万博基準疑問の声 [七波羅探題★]
半年もやんのかよ
全体で2500人規模の救護を考えておかないと。。。。。
甘えるな
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