この180年間、「吸入麻酔薬」はなぜ効くのか分からないまま使われている「驚きの事実」
この180年間、「吸入麻酔薬」はなぜ効くのか分からないまま使われている「驚きの事実」
2025.03.17金谷 啓之
私たちはなぜ眠り、起きるのか?
長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきたが、本当なのだろうか。
発売たちまち3刷が決まった話題のサイエンスミステリー『睡眠の起源』では、「脳をもたない生物ヒドラも眠る」という新発見、さらには自身の経験と睡眠の生物学史を交えながら「睡眠と意識の謎」に迫っている。
(*本記事は金谷啓之『睡眠の起源』から抜粋・再編集したものです)
吸入麻酔薬はなぜ効くのか分からない
世界中では、毎年2億件以上もの手術が行われているという推計がある。しかし驚くべきことに、吸入麻酔薬が効かなかったという報告は、これまでに一例もない。吸入麻酔薬は、100パーセント必ず効く薬なのだ。
吸入麻酔薬は、どのようにして作用するのだろう?
薬であるからには、“標的”が存在するはずだ。薬の標的は、往々にしてタンパク質である。いかなる薬も、ある種の化学物質であり、ほとんどの場合、細胞の内外ではたらいているタンパク質に物理的に結合する。タンパク質のはたらきを変化させることで、細胞のはたらきを調節し、ひいては組織全体・体全体の変化をもたらすのだ。
吸入麻酔薬は気体として吸い込まれた後、肺で血中に取り込まれて脳に達し、神経細胞のはたらきを変化させる(主には抑制する)ことで、麻酔効果を発揮すると考えられる。
まったく不思議な話なのだが、吸入麻酔薬の標的となるタンパク質は、未だよく分かっていない。1840年代から約180年、なぜ効くのか分からないまま使われているのである。
https://gendai.media/articles/-/148849?page=2
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全身麻酔という“魔法の技術”
引用元: ・この180年間、「吸入麻酔薬」はなぜ効くのか分からないまま使われている「驚きの事実」
作用機序ってのがあるからそれはないな。麻酔が特殊
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