仏猟師、保護動物のクマを殺し裁判に 「自己防衛」は認められるか
仏猟師、保護動物のクマを殺し裁判に 「自己防衛」は認められるか
https://www.afpbb.com/articles/-/3568549

ヒグマ。フランスとスペインを隔てるピレネー山脈で(2020年撮影、2021年6月4日公開)。(c)Pays de l’Ours/AFP
【3月19日 AFP】フランスで18日、絶滅が危惧され、保護対象となっているクマを猟銃で撃ち殺したとして罪に問われている猟師の男の裁判が始まった。
裁判にかけられているのは、アンドレ・リーブ被告(81)。2021年11月20日、フランスとスペインを隔てるピレネー山脈でイノシシ狩りをしている最中にメスのクマに襲われた。
リーブ被告は子グマ2頭を追って森から出てきた母グマと遭遇。猛突進を食らい、数メートル引きずられた後、母グマを猟銃で撃ち殺した。
脚にけがをし、ショック状態にあったリブ被告は仲間の猟師らの手当てを受けた後、ヘリコプターで病院に搬送された。
現場は、猟区の400メートル外側だった。この出来事はアリエージュ県で大きな騒動に発展し、猟師たちはリーブ被告を支持してデモを行った。
こうした状況を受けて裁判長は、「これはクマ反対、クマ賛成の裁判ではない」と述べ、「リーブ被告は保護種を殺した罪に問われている」と指摘した。
当時の状況についてリーブ被告は、子グマが姿を現した時「私は彼らを感嘆の思いで見つめた」と説明。「私はできるだけ小さくなろうとしゃがんだ。だが、母グマがこちらに気付き、目が合った瞬間に突進してきた」と証言した。
リブさんは、発砲以外の手だてがなかったと主張。
「母グマに左太ももをつかまれ、私はパニックになって発砲した。母グマはうなりながら後退したが、今度は右ふくらはぎをかまれた。母グマは倒れた私の脚に食らいついていた」とし、「私は猟銃を再装塡(そうてん)し、発砲した」と話した。
地元狩猟団体のジャンリュック・フェルナンデス氏は、リーブ被告は自己の身を守るために自己防衛で殺したと指摘した。「母グマにそのままやらせておくべきだったのか?いや、彼は自分の命を救ったのだ」
だが、活動家らは「母グマの死につながる一連の違反行為を犯しておきながら、どこまで『やむを得ず行った』と主張できるのか?」と自己防衛のためにやむを得ず行ったとの主張に異議を唱えている。
動物愛護活動家は、クマが人間の活動や気候変動によって脅かされている脆弱(ぜいじゃく)な山岳生態系を維持するために不可欠であると考えている。
クマは1990年代にスロベニアから再導入された。
2023年の推定によると、現在ピレネー山脈には80頭以上のクマが生息している。
リーブ被告の裁判は19日まで続く予定。(c)AFP
引用元: ・仏猟師、保護動物のクマを殺し裁判に 「自己防衛」は認められるか [582792952]
人間相手ですら有効な正当防衛すら認められないとか頭おかしい
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