【兵庫】「節目ではなく通過点」　JR宝塚線事故20年、伝え続けるウオーク

「節目ではなく通過点」　JR宝塚線事故20年、伝え続けるウオーク：朝日新聞

JR宝塚線（福知山線）の脱線事故から25日で20年となるのを前に、負傷者や家族らが事故現場付近の沿線を歩く「メモリアルウオーク」が13日、尼崎市であった。　被害者を思い、事故の記憶を伝え続けたいと「…

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原晟也　2025年4月14日 8時00分

JR塚口駅近くの公園を出発する参加者ら=2025年4月13日午後1時50分、兵庫県尼崎市東塚口町２丁目、原晟也撮影

JR宝塚線（福知山線）の脱線事故から25日で20年となるのを前に、負傷者や家族らが事故現場付近の沿線を歩く「メモリアルウオーク」が13日、尼崎市であった。

被害者を思い、事故の記憶を伝え続けたいと「負傷者と家族等の会」（空色の会）が主催した。2010年に始まり、今年で16回目。この日は23人が参加した。

雨が降りしきる中、参加者らは午後1時半ごろにJR塚口駅近くの公園を出発。尼崎駅に向け、事故車両の道のりをたどるように約2キロ歩いた。

道中では、犠牲者を追悼するために作られた花文字「生」を線路越しに見学した。事故現場に整備された追悼施設「祈りの杜（もり）」では献花し、祈りを捧げた。

同会の三井ハルコさん（69）は、次女が事故で重傷を負った。三井さんは、メモリアルウォークを「線路の横をそれぞれのペースで歩き、自分たちの状況を確認する定点観測の意味もある」と語る。

事故から20年。「私たちにとって節目ではなく通過点でしかない。風化を防ぐことは難しいが緩めることはできる。広く関心を持ち続けてもらうことが大切で、一緒に考えて一緒に携わる『共事者』となってもらい、伝え続けていきたい」

通学で福知山線を利用する大学1年生の（略）

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